屋根塗装する理由について

屋根メンテナンス 屋根塗装

絶対に知っておきたい屋根塗装する理由について屋根のプロが教えます!

外壁塗装は何となく分かるけど、屋根塗装って...? 正直する意味あるの?

こんな感じで思っている人、実はかなりいます。

屋根塗装するって想像できなくて...

この記事を読んでいるあなたも屋根塗装ってする必要あるの?っと思っているハズですよね!

確かに屋根塗装ってあまり聞かないもんね。

そんな皆さんがよく分からない屋根塗装ですが、実は家を長持ちさせる上で非常に重要な工事なんです!

むしろ必須工程と言っても過言ではありません。

この記事では、20年以上屋根職人として生活している僕が屋根塗装する理由について分かりやすく解説していきます。

知識が全くない人でも理解しやすいように専門用語はなるべく使わないで解説するから安心して!

この記事を読むと、『なぜ屋根塗装をしないといけないのか?』という理由が理解でき、屋根を...家自体を大事にしていこう!と真剣に思えるようになります。

屋根塗装する理由は大きく分けて【3つ】ある!

屋根塗装

いきなり結論から言いますが、屋根塗装する理由は大きく分けて3つあります。

屋根塗装する理由

  1. 美観
  2. 保護
  3. 機能性

この3つ...どれも重要なんですが、その中でも特に『保護と機能性』は家を長持ちさせる上で必須の工事なんです。

これから1つずつ詳しく解説していきますが、簡単に言うと屋根塗装は、単なる美観(見栄え)だけが理由ではなく家を守るためにする工事だということを理解する必要があります。

家の外観で1番重要な箇所は『屋根』と言っても過言じゃないんだよ!

屋根塗装はメンテナンスのうちの1つで、ちゃんとした理由がそこに存在するんですね。

メンテナンスで屋根塗装が必要な屋根材は、『年数が経つと必須の工事なんだ』ということをまずは理解しましょう!

ちなみに実際に工事するとなると、この3つの理由をきちんと理解している専門業者に依頼するのがベストです。

正直、自分で探すのはかなり難易度高いですが、下記の記事に業者探しについて詳しく解説しているので読んでみてください!

合わせて読みたい

早速次から解説していくよ!

誰もが想像できる屋根塗装の理由【美観】について

屋根を塗っている

【屋根塗装=美観】これは誰もが想像できる理由だと思います。

家を綺麗に見せるために屋根塗装する!は普通の心情だよね。

屋根塗装する1つ目の理由は、『家全体の見栄えを良くするためにする工事』だということです。

家全体を綺麗に見せるためにするので、主に外壁塗装と一緒に工事する人が大半となります。

とはいえ、屋根だけ塗装する人も多いので一概に必ず両方一緒に工事しないといけないという訳ではありません。

屋根だけ塗装しても十分に家の見栄えが変わるよ!

年数が経って屋根の見栄えが悪いな...と感じたら塗装の時期と認識してもいいでしょう。

屋根塗装する最大の理由【保護】について

屋根保護

屋根塗装は、この【保護】が最大の理由となり必須の工事となります。

保護するために屋根塗装する!と言っても過言じゃないよ。

簡単に言うと『屋根を守るバリア的な役割』だとイメージしやすいかもしれません。

皆さん結構勘違いしている人が多いのですが、屋根は『生涯持つ』と思っている人が実は大半なんです。

下記の表は、僕が屋根塗装した物件100人のお客さんにアンケートをとった時の回答を円グラフにしています。

『なぜ屋根塗装したのか?』について理由を円グラフでまとめたもの

意外かもしれないですがこれが現実。

この表から分かるように知らないうちに20年、30年と経過していき屋根が劣化していると認識しないで、ただ汚れているだけと認識している人が大半なんですね。

劣化しすぎると屋根塗装しても意味が無いこともあるから注意!

まずは、『屋根を劣化させないために屋根塗装する!』これは必須の工事だということを理解しましょう!

屋根は年数とともに劣化する

劣化した屋根

屋根は劣化すると説明しました。

次になぜそもそも劣化するのか?について詳しく解説していきます。

大まかにいうと劣化する要因は次の4つが代表的です。

屋根が劣化する要因

  1. 紫外線
  2. サビ

1つずつ見ていきます。

雨による劣化

雨による劣化は主にセメントを含む屋根材に起こる現象で、セメントを含む屋根材は水(水分)を含んでしまう性質があり、水を含むことでセメント自体が劣化してしまいます。

またセメントは1度劣化すると粉状に分離したりして、分離後に塗装しても元の耐久を得られないことが大半なので注意が必要です。

屋根塗装する理由1

屋根塗装は、この水(水分)が染み込まないように屋根材にコーティングして染み込みを防ぐ役割があります。

紫外線による劣化

この世のほとんどの物は紫外線で劣化する!と言っても過言ではありません。

よく玄関に置いてる自転車や植木鉢を放置してると色褪せしたり樹脂の部分などが割れたりするのを見たことあると思いますが、これが紫外線による劣化です。

屋根材も同じで紫外線によって劣化してしまうんだ。

紫外線は、塗装で仕上げている屋根材の塗膜を年数をかけて劣化させていきます。

塗装で仕上げている代表的な屋根材

  • カラーベスト
  • モニエル瓦
  • ガルバニウム
  • ルーガ

他にもありますが、基本的にセメント系やスレート系、金属屋根系は全て塗装で仕上げている屋根材と認識して問題ありません。

具体的には塗装で仕上げている塗膜が劣化しているんだ。

屋根塗装する理由2

屋根塗装することで新しい塗膜が形成されて紫外線を反射する能力を得て、直接屋根や屋根材に届くのを防ぐため

紫外線によって劣化した屋根材は、色褪せ具合など見た目からでもすぐに判別できます。

サビによる劣化

ガルバニウムなど金属系の屋根材は、年数が経って塗膜が劣化するとサビが発生します。

また台風などで屋根に物があたり、破損部からもサビの発生原因となることも。

金属はサビるって何となく分かるよね。

サビは水と酸素によって発生するのですが、屋根は常に雨が当たる環境のため、自然とサビやすい環境といえます。

サビると穴が空いたり耐久性が失われたりと屋根に深刻なダメージを与えることもあり、注意が必要な存在なんですね。

サビの発生も基本的に塗膜の劣化によって発生します。

屋根塗装する理由3

屋根塗装で新しい塗膜を形成することで水(水分も含む)と酸素を通さないように保護するため。

金属屋根は、サビるのを防ぐために屋根塗装をする!が1番の理由ですね。

熱による劣化

屋根は、家の外観の中で最も過酷な環境にあります。

夏は暑いし冬は寒いし雨や雪に霜なんかもあるね。

真夏の屋根は表面温度が70度を超えることもあり、逆に冬は氷点下によって凍ることもあるほど極端な環境なんですね。

高い熱は塗膜の成分を分子レベルで破壊していき、急速に劣化して塗装の効力を無力化していきます。

屋根塗装する理由4

熱による劣化を防ぐために新しい塗膜を屋根塗装によって形成する(強固な塗膜にする)

これら4つの理由が屋根塗装する理由ですが、劣化の理由が1つだけ!という訳ではなく、大半はこの4つが複合的であり全てをカバーするために屋根塗装します。

業者やセールスに屋根塗装しなくてもいいと言われた人

工事不要

稀に『この屋根材は塗装しなくていい!』と職人や業者、又はセールスなどから指摘されたり、ネットなどで調べて信じてしまう人が一定数います。

ですが、これは間違いです!

これは絶対

基本的に塗装で仕上げている屋根材は必ず塗膜が劣化する

塗料のランクによって劣化するスピードの差はありますが、いずれにしても必ず劣化します。

劣化するということは、熱や紫外線などの影響を受ける!ということなんですね。

紫外線などの影響を受けちゃうと屋根材は劣化しちゃうんだ。

塗装しなくてもいい!という指摘は、何の根拠もないので信用してはいけません!

金属屋根の中でも銅板屋根だけは塗装に向いていないのであえてする必要はありません。(屋根材が塗装で仕上げていることが条件)

断言しますが、全ての塗装で仕上げている屋根材は必ずメンテナンスで塗装は必須の工程です!

屋根塗装の機能性について(生活する上でのこと)

緑の塗料を屋根に塗っている

最後に屋根塗装の機能性について解説していきます。

機能性って言われてもピンとこないね。

難しい...と思うかもですが簡単です。

要は『付加価値』(生活する上で)みたいなものと認識して大丈夫ですよ!

屋根塗装する塗料にはグレードがあり、生活をより快適にするために特化した塗料があります。

具体的な効果は次の通り!!

機能性について具体的な効果

遮熱、断熱、防カビ、防汚、セルフクリーニング(屋根の汚れを雨で流すことができる)など。

夏の暑い熱をカットしてくれる『遮熱塗料』や、カビを防いでくれる防カビ対応の塗料に、勝手に洗ってくれるセルフクリーニングなど屋根材を保護する以外に生活しやすくするための付加価値をつけるということです。

遮熱塗料を塗ると部屋の温度が2度〜4度下がった!なんてのもザラに効くよ!

このように屋根塗装の塗料は、先ほど解説した保護以外にも遮熱や防カビなどにも対応している塗料があるのです。

なので全ての屋根用塗料に遮熱や防汚などがついている訳ではありません。

とはいえ、防カビや防汚などは塗装する上でも不可欠なので近年は、ほとんどの塗料に対応してきています。

カビが発生しにくくなると水分も含みにくいし劣化しにくくなるね。

ただ屋根を保護できる塗料を塗るだけ!ではなく、生活しやすくなる遮熱や次の屋根塗装する期間を長くしたいから防カビや防汚対応の塗料を塗る!など保護以外に明確な目的を持つことが『屋根塗装の機能性について』ということなのです。

これは屋根塗装する上で必ず自然と意識することになります。

実際に僕が屋根塗装の工事をした現場を見てみる【ビフォーアフター】

家のビフォーアフター

実際に僕自身が屋根塗装した家を紹介します。

屋根塗装した屋根を見ることで、『どれぐらい劣化したら屋根塗装すべきなのか?』の基準が分かりやすくなるハズです。

更に自分の家と同じ屋根材や同じ劣化具合の例があると、より想像できて検討もしやすくなると思います。

画像で見てみると劣化具合とか想像しやすいよね。

2つの画像は、形は違いますが両方ともモニエル瓦(セメント瓦)になります。

下の画像が工事前で上の画像が工事後となっていて、見比べると一目瞭然ですよね。

工事前は塗膜が剥がれたりして劣化してるのが分かる!

工事後は、艶があって塗装が(新しい塗膜が形成されている)しっかりできているのが分かると思います。

次も見てみましょう!

左の画像は金属屋根の塗装ですが、この屋根塗装は『遮熱塗装』をしています。

どうしても金属屋根は夏暑いからね...

遮熱塗装することで部屋の温度が、低くなり部屋で生活しやすくなります。

塗膜が剥がれていたり、サビが発生している箇所はブラシで擦ったりして除去してから塗料を塗っていくのが基本的な流れです。

次に右の画像は、カラーベストの屋根塗装です。

この現場は、1度他社で屋根塗装しているのですが、緑色の塗膜が剥がれてきていますよね。

更に工事不良も重なってかなり重度の剥がれとなっています。

屋根塗装は知識を知っていないとすぐに剥がれてしまうんだ!

塗膜は、劣化しすぎると剥がれの原因となってしまうので注意が必要です。

この家は屋根塗装の工程にも問題があったので、剥がれに関しては違う理由もありましたが、基本放置していると塗膜は剥がれていきます。

屋根の状態が悪すぎると、工事自体も非常に難しくなってしまうので、悪くなりすぎる前に塗装しておくことが重要となるんで覚えておきましょう。

家や建物を長期間守るために屋根塗装がある

屋根塗装色見本

ここまで解説してきて屋根塗装は、単なる見栄えだけが塗装理由ではないことが理解できたと思います。

最初の方でも言いましたが、屋根塗装の本当の目的は【家を守るための工事】だということです。

具体的には、熱や紫外線などから守るため!ということですね!

家を守るために屋根は絶対に意識しないといけない箇所なんだ!

それと、もう1つ大事なことは【塗装で仕上げている屋根材は必ず屋根塗装する必要がある】ということ!

屋根材は永久的にメンテナンス不要なものではありません。

必ず年数が経つと劣化するので、塗装で仕上げている屋根材は屋根塗装が必須なのです。

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