火災保険と地震保険の違いって正直分かんない...
地震保険の申請が難しくて分からない...
多くの人が地震保険についてこのようなことを思っていると思います。
その理由として、多くの人が火災保険と地震保険の保証の違いを理解していないからです。
火災保険は火災ってついてるけど火災以外にも水災や風災なども保証してくれる保険なんだけど
地震保険も地震ってついてるから他の災害でも適応されそう!って思ってしまう人が多いんだ!
要するに、災害にあったらダブルでもらえるお得保険!だと認識している人が大半だということなんですよね。
実は、ダブルでもらえる保険って訳じゃないんだよね。
また地震保険は、ちゃんと申請しないと支払われる保険金が少なくなってしまう可能性もあるので、注意が必要な保険なんです。
適正な保険金を支払ってもらうためには、地震保険に対する知識と、的確な申請方法が必要になってきます。
このことからこの記事では、地震保険の正しい知識と、確実に地震保険が支払われるための申請の流れ(申請方法)とコツについて詳しく解説します。
この記事で理解できること
- 地震保険とは
- 地震保険と火災保険の違い
- 地震保険の申請方法
- 地震保険の注意点
今から地震保険について説明していきますが、火災保険についてはこちらから詳しく解説しているので併せて読んでみてください。
なるべく専門用語は使わないで優しく説明していくから安心して大丈夫だよ!
地震保険とは地震が原因で損害した場合のみ保証される保険のこと!
いきなりですが地震保険とは?ですが
地震によって発生した火災や津波などの災害で損失した場合のみを保証する
保険なんです。
『場合のみ』となっていることから全てを保証してくれる保険ではない!ということをまずは理解する必要があります。
多くの人が地震保険で全てのものを保証してくれる!っと勘違いしている人がすごく多いんだ!
地震保険は加入すべき保険なの?
地震保険は、僕個人的には必ず入っておくべき保険だと思っています。
理由としては、日本は災害が多く、地震も非常に多い国だからです。
地震による被害は、揺れによる被害だけではないんだ!
地震による被害とは、次のようなことも指しています。
地震によって起こる災害
- 地震で発生した津波
- 地震で発生した火災
これらも地震保険で保証してくれる保険なので、地域によっては必須の保険となります。
阪神大震災や東日本大震災なんかが当てはまるね!
地震保険は、単体では加入できない保険!
地震保険は、単体で加入することができません。
重要ポイント
火災保険とセットで初めて加入できる保険
だということを覚えておきましょう!
最近は地震保険単体で加入できる保険商品もありますが、民間保険会社独自であり地震保険の法律の対象外なので、厳密には地震保険とは別物です。
また地震保険は、政府と民間保険会社が共同で保証するため、保険会社によって保険金が変わることはありません。
火災保険も地震保険も強制ではないけど、火災保険だけ加入しておく人が多い印象だね!
火災保険と地震保険をセットで加入しておくことで、自然災害と地震による災害の両方を保証してくれます。
地震保険で保証されないもの
地震保険で保証されるのは、基本的に居住用の建物と家財のみとなります。
それ以外は保証の対象外となっていて例えば
地震保険の対象外
- 車
- 30万円を超える貴金属類
- 有価証券など(株券や小切手など)
のようなもので、被災してからの生活を保証する保険と認識すると理解しやすいと思います。
詳しい情報は財務省のホームページから確認できるので確認して見てください!
建物も所有しているだけでは保証の対象外で、実際に住んでいる建物のみ保証してくれるんだ!
地震保険の支払われる保険金や支払う保険料について
地震保険は、破損レベルで支払われる保険金が変わってきます。
大きく分けて4つのレベルに分類されるんだ!
破損レベル
- 全損(100%)
- 大半損(60%)
- 小半損(30%)
- 一部損(5%)
地震保険は、調査に来た査定人が4つのレベルから適切な破損レベルを選んで、レベルによって決められた割合の保険金を受け取れることができます。
具体的に表にしてみるとこんな感じ!
損害の程度 | 建物 | 家財 | 保険金 |
---|---|---|---|
(損害状況) | 基礎、屋根、外壁等の損害額 | 家財の損害額 | 支払われる金額 |
全損 | 主要構造部の損害額が時価額の50%以上 または焼失や流出した床面積がその建物の延床面積が70%以上の場合 | 損害額が家財全体の時価額が80%以上の場合 | 100% |
大半損 | 主要構造部の損害額が時価額の40%以上50%未満の場合 または焼失や流出した床面積がその建物の延床面積が50%以上70%未満の場合 | 損害額が家財全体の時価額が60%以上80%未満の場合 | 60% |
小半損 | 主要構造部の損害額が時価額の20%以上40%未満の場合 または焼失や流出した床面積がその建物の延床面積が20%以上50%未満の場合 | 損害額が家財全体の時価額が30%以上60%未満の場合 | 30% |
一部損 | 主要構造部の損害額が時価額の3%以上20%未満の場合 床上浸水または、地盤面から45センチを超える浸水 | 損害額が家財全体の時価額が10%以上30%未満の場合 | 5% |
一部損よりも軽度な損害の場合は、地震保険の対象外となるので覚えておきましょう!
門や塀などは破損しても建物ではないから保証の対象外だから覚えておこう!
全損だと100%ですが、地震保険は建物と家財の両方とも保険金の限度額が設定されています。
- 建物→5,000万円まで
- 家財→1,000万円まで
地震保険の金額は、火災保険の30%〜50%の間で設定できるんだ!
地震保険の申請方法と保険金を受け取るまでの流れ
具体的に地震保険の申請方法を解説していきます。
申請方法の流れはこんな感じです。
地震保険の流れ
- 損害状況を把握
- 写真や動画の撮影
- 保険会社に連絡
- 契約している保険会社に連絡
- 状況を説明して審査人の訪問日を決める
- 1週間前後が多い
- 現地で保険会社による診断
- 書類の作成
- 保険金の算定
- 損害レベルに応じて保険金を決める
- 保険金の支払い
この6ステップが地震保険の申請工程になります。
1つずつ説明していきますね。
地震による損害状況の把握
地震が発生した後、安全を確認してから建物の損害をチェックします。
明らかに被害にあっている箇所は、画像や動画を撮っておくと後々審査人との交渉で非常に役に立ちます。
地震直後の画像は説得力がすごくあるから必ず携帯でもいいから撮っておこう!
1つ注意点として、本人でも気付けない地震による破損箇所の可能性です。
審査人も正直そこまで詳しくは確認しないので、見過ごしてしまい、受け取れる保険金が少なくて損をしてしまうこともあります。
自分では、見極めるのが大変なので完璧な診断で地震保険を申請したい人は、業者に依頼することを勧めます!
業者は知識が豊富だから、見落としがちな箇所をしっかり確認してくれるよ!
保険会社に地震の被害にあったことを連絡する
地震による被害を確認したら、すぐに契約している保険会社に連絡しましょう!
ここで重要なのは時間なので、なるべく早急に連絡したほうが後々交渉面で楽になります。
それと連絡するにおいて下記のことも予め意識して用意しておくと話し合いがスムーズになりますよ!
前もって用意しておくといい!
- 保険証券番号
- 被害状況の詳しい報告書
- 対応する人の連絡先
対応する人の連絡先や被害状況を説明する人は、同一人物の方が遥かにスムーズに交渉を進めることができるので、なるべく同じ人が全てを対応するようにしましょう!
保険会社の審査人の訪問日を決める
一通り保険会社との話が終わると、家の状態を確認するために訪問日を決めます。
訪問する人は、契約している保険会社の人だったり委託している代行業者だったりと保険会社によって違うようです。
訪問日は、どこの家も大体連絡してから1週間前後が1番多いので、それぐらいを意識しておくといいでしょう。
なるべく早く来てもらえるように交渉してみるといいよ!
保険会社による診断
審査人の訪問当日ですが、審査人が来る前に被害状況を細く伝えることができるようにしておきましょう!
事前に説明していても審査人も家を見るのは初めてだから、詳しい被害状況をもう一回伝えることが大事なんだ!
それに意外かもしれませんが、審査人は、あまり詳しく家の状態を確認しません。
家の大まかな被害に遭った部分を確認するだけ!ということも結構あります。
なので、見えない細かい部分も説明しておくことが大事です。
重要ポイント
この説明によって支払われる保険料が変わる可能性があり、非常に重要なので必ず細かく説明できるようにしておきましょう!
家の状態の確認が終わると、大体がその場で書類を作成することが多いです。
帰ってから書類を作成する人もいますが、僕の知る限りその場で書類を作成する人が多いように感じます。
保険金の算定
家の損害の確認が終わると、後日保険会社から支払われる保険金額の連絡があります。
保険金額は、上記でも記載した損害レベルに沿って決められているのでもう一度確認してみてください。
また、『その金額でいいですか?』と金額の報告と同時に同意も求められます。
承諾する場合は、見落としがないか十分に配慮して決断しないといけないよ!
納得いかない場合はどうすればいいの?と思う人もいると思いますが、その場合は【再鑑定依頼】をすることができるので安心してください。
それでも納得がいかない場合は、ソンポADRセンター依頼するいいです。
専門の相談員がトラブルや鑑定内容について相談にのってくれます。
保険金の支払い
提示された金額に納得すると、大体1ヶ月後ぐらいに振り込みにて保険金が支払われます。
大規模な災害の場合は、1ヶ月以上かかることもあるので、保険会社に振り込み日を確認してみましょう!
無事に保険金が支払われると、完了となります。
ここまでが地震保険の申請方法だよ!
地震保険は万が一に備えて加入すべき保険である
ここまで地震保険についてや申請方法について解説してきました。
地震保険は、地震が極めて多いこの日本において必須の保険といえます。
特に地震が頻繁に発生している地域では、絶対に加入しておくことをオススメするよ!
地震保険についてまとめるとこんな感じ!
まとめ
- 地震保険は、地震によって発生した災害のみ対象の保険
- 支払われる保険金は、損害レベルによってその割合を決められている
- 地震保険は、住んでる家のみが対象
- 建物の他に家財も対象だが、どちらも上限がある
- 審査人に正しい情報を伝えることができるかどうかで、支払われる保険金額が変わる
- 金額に納得いかない場合は、再鑑定依頼ができる
- 金額に納得すると、1ヶ月後に支払われる
地震保険は、複雑で申請を躊躇しがちですが、正しい知識と申請の流れを知っておくと簡単に申請することができます。
適当に申請したのとしっかり確認して申請したのとでは、支払われる保険金額が全然違ってくるので、後悔しないためにもしっかり確認して万全の状態で地震保険を申請しましょう!