家が金属屋根で塗装を検討しているのだけど、何の金属屋根かも分からない。また知らない業者に頼むのも怖いし、施行方法も知らなくて手抜きされるかも心配...
このような疑問や悩みに答えていきます。
近年、金属屋根は、コロニアルに負けないぐらい一般住宅で普及してきました。
その理由は、金属屋根は薄く加工しやすいので、デザインを重視した物を作りやすいからです。
実際、金属屋根はオシャレな家が非常に多いですよね。
しかし
- ウチの家って何の金属の屋根なの?
- そもそも金属屋根って塗装する必要あるの?
- 屋根の材料や塗料、施行方法など知って意味あるの?
と思っている人も多いといもいます。
大丈夫です! その理由もちゃんと説明しますよ。
この記事を読めば、金属屋根の知識や塗装の仕方など、金属屋根塗装の全てがわかります。
【結論】一般住宅の金属屋根の塗装で知っておくべき事
先に結論を言っておくと
結論
- 一般住宅の金属屋根は、数ある金属屋根材の中でも、トタンとガルバニウム鋼板が全体のほとんどを占めている
- 金属屋根は、塗膜で劣化を防いでいるので、定期的に塗装する必要がある
- 屋根の材料や塗料、施行方法を知ることで、業者が緊張感をもって施行し、中身の濃い提案をしてくる
この3つが結論となります。
一般住宅の金属屋根材は、ほぼ2種類のみ
1のトタンとガルバニウム鋼板の割合ですが、全国的に見てもそれは明らかです。
実は僕自身も金属屋根には少しデータをとっていて、7年分ですが金属屋根を施行してきた数と、その時使った金属屋根の材料をまとめて見ました。
金属屋根材種類 | 金属屋根施行数 |
ガルバニウム鋼板 | 511件 |
トタン屋根 | 377件 |
ステンレス屋根 | 2件 |
チタン屋根 | 1件 |
銅屋根 | 11件 |
ジンカリウム鋼板 | 5件 |
見たらわかる通り、ほぼトタンか、ガルバニウム鋼板ですよね。
しかも
ステンレス 銅板 チタンは一般住宅の施行は0です
この事から一般住宅には、トタンかガルバニウム鋼板を使用するのが一般的となっています。
金属屋根の塗装
次に2の金属屋根の塗装についてです。
後で詳しく説明するので、ここでは簡単な説明だけしていきます。
金属屋根は、表面を塗膜でコーティングしているので、屋根材の耐久は塗膜次第ということになります。
塗膜は、永久的にもつことはないので、塗膜の劣化前に塗装する必要があります。
屋根の材料や塗料に施行方法を知っておく理由
ここが1番大事なのですが
全ての業者は、なるべく安い塗料や施行で、なるべく高い見積もりをしたいものです。(ビジネスなので仕方ありません)
「私、何も知らないから。」
というお客様が結構いますが、これは実はよくないんです。
何も分かってなさそうだから、それなりの安い材料や施行で!って業者は、なってしまいます。(もちろん安いですが、ちゃんとした塗料や施行方法です)
しかし
屋根材や施行方法を知っておくことで、業者側に緊張感が走り、これの抑制になります。
業者もクレームが1番怖いので、気が引き締まり本当の意味で真剣に向き合いますよ。
また、この業者の緊張感は、決して悪い物ではなく逆にいい方向に働きます。
具体的に言うと
重要ポイント
- 業者と細かい打ち合わせが出来て、いい塗料や細かい具体的な施行方法など中身の濃い提案してくれる
- 業者がお客様を素人と判断しなくなり、施行する職人に対して適当な仕事をしないように、厳重に指示する
のことが挙げられます。
この重要ポイントは、どの業者とのやり取りでも非常に大事なので覚えておいてください。
ぶっちゃけ、これが出来ていれば業者のトラブルは、ほとんどなくなります。
現在使われている金属屋根の種類
まず、世に出ている金属屋根の種類は
金属屋根の種類
- ガルバニウム鋼板
- トタン
- チタン
- 銅板
- ステンレス
- ジンカリウム鋼板
の5つがあります。
この中で主に住宅として使われている材料は
- ガルバニウム鋼板
- トタン
- ジンカリウム鋼板
の3つになります。
圧倒的に使われているのが、ガルバニウム鋼板とトタンです。
ジンカリウム鋼板は、石粒も一緒にコーティングしたもので、しかも高温で焼いてガラス質に変化させているので非常に耐久の高い製品です。
その他雨屋根材の
- チタン
- 銅板
- ステンレス
は、一般住宅にはまず使用すことはありません。
この3つは、主に工場や寺などの施設に使われる事が、ほとんどです。
金属屋根の塗装方法
金属屋根の塗装方法ですが、まず1番大事な事をいうと
重要
金属屋根の掃除や洗浄をきちんとする事が大事!
という事です。
これは、どの塗装でも1番大事なことで、埃の上にはどんな優秀な塗料の付かないという事です。
これを頭に入れた上での作業手順は
施行手順
- 遊離塗膜や不安定な塗膜はグラインダーやサンダーやワイヤーブラシなどで除去する。この際、活膜だけ残す
- 錆はグラインダーなどで必ず除去する
- グラインダーやサンダーで削った粉や、埃、ゴミ、チョーキング粉などを水洗いで洗浄する。(威力の高い高圧は雨漏りのリスクがあるので、かけない)
- 十分に乾燥
- 錆部分は、錆止めや専用の下地塗料を塗る
- 下塗り後、上塗り
となります。
塗装後の塗料の耐久についてですが、高価な塗料の方が長持ちするというのは本当です。
色々と、劣化しにくい成分がたくさん入っていますからね。
とはいえ、塗料の質だけでは、実はそこまで大きな違いはありません。
大事なのは、下地をいかに塗りやすい条件にもっていけるか!という事なのです。
簡単にいうと、
下地調整をしっかりする
という事なのです。
下地調整とは、上記で解説したような掃除や洗浄のことを指しています。
下地をしっかりと、塗る環境にすることが実は塗料を1番長持ちさせる方法だと思ってください。
金属屋根を塗るオススメの塗料は?
金属屋根の塗装に使うオススメの塗料ですが、実はこの金属屋根に関してはの塗料は豊富で非常に種類が多いです。
なので、各業者によって扱う塗料が全然違います。
また、どの塗料も値段によって性能に差はあるものの、圧倒的な差があるのか?と言われればそうでもありません。
超高価な塗料の場合は別です。(例 アクリル塗料とフッ素塗料など)
なので
基本的に、施行方法さえ守っていれば、どの塗料を塗っても問題はありません。
とはいえ
それでは困るし、これだけ意識してこれだけ塗っとけば大丈夫という塗料を紹介しておきます。
- 塗料はなるべく油性(2液型含む)を選択する
- オススメ塗料は、日本ペイントのサーモアイシリーズを塗っておけば、まず間違いない
塗料は、なるべく油性を進めます。
理由としては
単純に油性の方が強いからで、水性は匂いを理由にする人もいますが、塗り終えれば問題ないです。
オススメの塗料は、やはりサーモアイシリーズを選択すれば、まず大丈夫です。
特にシリーズの中でも、サーモアイSIが1番使われている塗料なので、この塗料で十分でしょう。
まとめ
屋根塗装について見てきましたが、最後にまとめておきます。
- ほとんどの一般住宅は、トタン屋根かガルバニウム鋼板のどちらか。
- 金属屋根は塗膜で劣化を防いでいるので、塗装は必要
- 業者とのやり取りのために、施行方法や塗料などは、把握しておく
- 屋根塗装する上で1番大事なのは、下地調整
- 塗料は、なるべく油性塗料で、日本ペイントのサーモアイシリーズを塗っておけば問題ない
ということです。
屋根塗装は、僕自身も経験ありますが、失敗するとすぐに塗料が剥げてきます。
もう、剥がれた時のショックは相当大きかったのを今でも覚えています。
もちろんその失敗があって今があるのですが、当時は塗ったものを剥がしたりして大変でした。
屋根塗装は、塗料の耐久性ばかりに目が行きがちですが、1番大事なのは下地なのだと覚えてください。