屋根の雨漏り修理を何回直しても全然直らないし、業者からも『どこから雨漏りしてるのか分からない』って言われて、正直どーすればいいのか分からなくて困ってる
このような悩みを解決しますね
- 屋根の雨漏りの修理は、簡単なものから難しいものまで、様々で経験が少ない職人だと難しい原因の場合、まずたどり着くことができません
雨漏りにはパターンがあり、このパターンを知っていないと知識がないので到底直すことは難しくなり、見当違いの箇所を修理してまた雨漏り...
のループに陥ってしまいます
この記事では屋根の雨漏りパターンを全て紹介(ランキング形式)して、原因が分からなくて困っている人や、雨漏りの箇所や原因が分からない職人さんに読んでもらえればと思っています
また、知人で雨漏りの原因が分からなくて困っているなら是非教えてあげてください
屋根の雨漏りはパターンがある
まず雨漏りを直し方ですが
結論を言うと
屋根の雨漏りは決まったパターンがいくつかあるので、修理にはそのパターンを当てはめていけば雨漏りは直る
ということです
雨漏りはパターンを知っていないと予想や想像もできず、ただ屋根の上で歩き回って見ているだけ...
となり、『多分ここが原因』と確信を持てないまま何となく修理をしてまた雨漏り...
の繰り返しとなるのです
大事なのでしつこく言いますが雨漏りはパターンを知ること
そしてこの原因は全部で30パターンあります
屋根の雨漏りを20年間、修理してきた経験
kuro自身20年間、屋根職人としていろんな工事をしてきました
その中で雨漏りは数えきれない程の修理をしてきています
そして、この20年間の経験から
家のどこから雨漏りしていたのかを20年間データを取ってきました
この20年間の雨漏り原因データの修理した数が多かったものからランキング形式にしてあります
- 人によって私はこの箇所の修理が1番多かったなど、上位のランクのパターンはあまり修理したことない
など人それぞれに雨漏り案件の多さは違うと思います
とはいえ
20年分のkuroが今まで雨漏りの箇所を発見して修理してきたデータなので、それなりに信憑性のあるデータだと思っています
なので
- 自分の家の雨漏りで箇所が分からない人は、この30パターンの中から雨漏りしている可能性大です
というか正直kuro自身の経験なので絶対とは言い切れないですが
- この他のパターン以外は、屋根に限るとまず無いに等しいと思っているので、必ずこのパターンのどれかに雨漏りの原因があると思ってもらって構いません
雨漏り原因30選[1〜30位までランキング形式]
ランキングの前に、雨漏りついて説明させてください
屋根の雨漏りとは
室内にシミや水が垂れてくることを言うのではなく、屋根材の裏に水が回ることを雨漏りという
その理由は慢性的なものと急性的なものがあるからです
雨漏りについて下記に詳しく説明しているのでこちらをご覧ください
今回のランキングは
- 雨漏りで実際に家の中に雨水が落ちてきたり、天井や壁に大きなシミができたりなど室内に症状が出た場合に絞ってランキングしています
なので屋根材の裏を水が通っただけの場合は今回は入れていないので、そこだけ注意してください
このランキングでは上位ほど沢山修理しているということです
なるべく専門用語は使わず、屋根の知識が全くない人を基準に説明しています
ではいきなりですが1位から発表していきますね
瓦(屋根材)の割れからの雨漏り
- 瓦やカラーベストなど全ての屋根材に共通する割れや破損による雨漏り
屋根の谷部分からの雨漏り
- 谷部にサビなどで穴があいて雨漏りする
- 谷部の瓦と瓦の間が広い
- 返しがある横幅の広い谷部専用の金属板を使っていない
- 長さが足りなくて重ねる場合、十分な長さをとっていない
- 谷部の壁際部分の施工不良(金属板を立ち上げたり、コーキングしていないなど)による雨漏り
棟に間違ったずれ止めコーキング施工することによる雨漏り
- 間違った施工方法でずれ止めコーキングをしてしまって、水の流れが変わることによる雨漏り
棟の崩れによる雨漏り
- 台風や強風で棟が崩れることによる雨漏り
- 長期メンテナンス不足による棟の崩れによる雨漏り
- 長期メンテナンス不足による「のし瓦」の勾配のズレによる雨漏り
- 棟が2段積み(寄棟)の場合による雨漏り
漆喰を厚く塗りすぎによる雨漏り
- 漆喰を厚く塗り過ぎて水が棟の中の方に流れてしまうことによる雨漏り
切妻屋根の頂上の地瓦幅が広いことによる雨漏り
- 切妻頂上の地瓦の幅の間隔が広いことによる雨漏り
寄棟の瓦をカットしている部分の幅が広いことによる雨漏り
- 寄棟の地瓦をカットする時の地瓦と地瓦の幅が広くなり過ぎることによって起こる雨漏り
- 棟付近の瓦をカットする時に小さくなった瓦は省いてしまうことによる雨漏り
屋根塗装するために高圧洗浄した時による雨漏り
- 高圧洗浄で圧をかけすぎて屋根材が割れることによる雨漏り
- 強い水を長時間かけることで普段は流れない箇所へ水が流れての雨漏り
- 屋根材事態が古過ぎて水を吸ってしまうことによる雨漏り
すて水切りを入れてない(施工不良も含む)ことによる雨漏り
- 壁際の部分に返しがついている金属の水切りが無いことによる雨漏り
- 壁際部分のルーフィングが立ち上がり施工していないことによる雨漏り
- 壁際の水切りの繋ぎの際、十分に被せないことによって起こる雨漏り
- 壁際水切りのビス穴に釘穴や、被せの際のコーキングをしていないことによる雨漏り
- 壁際水切りを雨樋まで伸ばしてない、又は屋根材の表面まで伸ばしていないことによって起こる雨漏り
屋根材がそもそもボロボロの場合による雨漏り
- 屋根材事態が劣化し過ぎて防水効果がないことによる雨漏り
地瓦の縦部にずれ止めコーキングすることによる雨漏り
- 地瓦の縦部のみにずれ止めコーキングすることによる雨漏り
- 地瓦の縦部ずれ止めコーキングによって水の流れが変わることによる雨漏り
地瓦の谷部にずれ止めコーキングすることによる雨漏り
- 地瓦の谷部にずれ止めコーキングして、水の流れが変わることによる雨漏り
ケラバ水切りを取り付ける際の施工ミスによる雨漏り
- ケラバ水切りを取り付ける際、屋根側の方に勾配がついてしまい、水が縦に流れず屋根側の方に流れてしまうことによる雨漏り
- ケラバ水切りを取り付ける時のビス穴や釘穴をコーキングしていないことによる雨漏り
- ケラバ水切りを取り付ける時、軒の雨樋までしっかり水切りを伸ばしていないことによる雨漏り
- ケラバ水切りの水が流れる部分がしっかり頂上部まで伸ばしていない事による雨漏り
勾配に対応してない屋根材を使っていることによる雨漏り
- 緩い勾配に対応していない屋根材を使うことによる雨漏り
入母屋の妻部分やその角付近からの雨漏り
- 入母屋の妻壁の漆喰の劣化による雨漏り
- 入母屋の妻部分の角付近からの雨漏り
- 入母屋の妻部の、のし瓦付近(のし瓦の上の木部の隙間)からの雨漏り
- 入母屋の妻部角付近まで地瓦がちゃんと入っていないことによる雨漏り
ルーフィングの施工不良による雨漏り
- ルーフィングを端まできっちり貼ってないことによる雨漏り
- ルーフィングが破れたり、穴があいたままによる雨漏り
- そもそもルーフィングの貼り方の間違いによる雨漏り
- 壁際のルーフィングを立ち上げていないことによる雨漏り
- ルーフィングを頂上部分までしっかりと覆い被していないことによる雨漏り
- 谷部や寄棟のルーフィングの貼り間違いによる雨漏り
屋根にゴミが溜まり、水の流れが変わることによる雨漏り
- 棟の下のトンネルに水を流すように施工している部分に落ち葉や土などでトンネルが詰まることによる雨漏り
壁際の水切り施工による雨漏り
- 壁際の水切りの施工の仕方による雨漏り
- 壁際の水切りのコーキング施工による雨漏り
スレート瓦の塗装で重なり部分が塗料で固まり水が流れなくなることによる雨漏り
- カラーベストの塗装で屋根材の重なる箇所が塗料によって固まってしまい、水の流れが変わってしまうことで起こる雨漏り
屋根の段差付近の施工不良による雨漏り
- 段差付近の地瓦が奥まで入ってないことによる雨漏り
- 段差付近の水切りの施工不良による雨漏り
- 段差付近のコーキング施工不良により雨漏り
雨樋の溢れからの雨漏り
- 破損している雨樋から流れてきた水が勢いで屋根材の隙間から入り込むことによって起こる雨漏り
増築部分の屋根の施工不良による雨漏り
- 増築する際の谷付近の勾配がとれてないことによる雨漏り
- 増築する際のルーフィングやコーキングなどの施工ミスによる雨漏り
- 増築部分の水切りの施工不良による雨漏り
スレート瓦のそもそもの施工ミス
- カラーベストをずらさずに施工してしまうことによる雨漏り
入母屋の降棟付近による雨漏り
- 降棟の下に地瓦がないことによる雨漏り
- 降棟付近は、棟に隠れて見えないので職人の施工不良による雨漏り
桟木に水流れをしてないことによる雨漏り
- 桟木をつける際に水が流れるように施工していないことによる雨漏り(水が下に流れるように隙間をあける為にする)
金属屋根のサビで穴があいたことによる雨漏り
- 長期によるメンテナンス不足で錆などで穴があいてしまうことによる雨漏り
ソーラー設置による雨漏り
- ソーラーを設置する際の施工ミスによる雨漏り
- ソーラーパネルの裏にゴミが溜まることによる雨漏り
- ソーラーパネル付近が劣化もしくは破損することによる雨漏り
方流れの家の頂上部分の水切り施工による雨漏り
- 片流れの屋根の水切りやコーキングなどの施工不良による雨漏り
谷の軒部分の施工が短くて、雨樋に全て落ちず雨水が軒部分にも流れることによる雨漏り
- 谷を施工する際に軒部分の、で幅が短すぎることによって起こる雨漏り
- 谷をV字にカットする際に切り過ぎたり、余分な切り込みを入れてしまうことによる雨漏り
軒付近だけ銅板で施工している屋根で瓦との重なりが甘くて水が入ることによる雨漏り
- 銅板を瓦ギリギリまでしか入れてなくて、瓦と銅板の隙間から水が入ることによる雨漏り
雨漏りのパターンがわかることで...
雨漏りの原因の全30パターンを見てきましたが
雨漏りは、原因箇所が分からないで漏れてくるのが、家の人は1番不安になるものです
いきなり漏れてきてパニックになるんですね
ここで注意すべき点は
雨漏りは必ずしも水が漏れてきた真上が原因とは限らない
ということです
だから業者に見てもらって漏れてる箇所が真上ではない場合、物凄く不安になるんですね
本当に直るのかどうか...ということです
ですが
この上記のパターンを見るだけで2つの考え方になれます
- パターンを知ることによって、雨漏りの想像がしやすくなり業者に状況報告など冷静になって行動できるようになる
- パターンの上位ランクから順に見ていって、一つずつ確実に潰していけば直るという前向きに物事を考えれる
雨漏り業者の信頼度は?
雨漏りを業者に頼んだ場合
- その業者の能力次第になってしまいますが、実際には難易度の高い雨漏りだと、10の業者のうちの半分ぐらいは直せないと思います
これは主観ではありますが
お客様と話をしていると難易度の高い雨漏りの場合、1社ではほとんど直っていません
大体2〜3社ぐらいで、それでも直らない場合は諦めてる人もでてきます
わかってほしいのは
それぐらい雨漏りの修理とは難しいものだということ
なのです
雨漏り修理は、経験が非常に大事で場合によっては
マニュアルにはない独自で考えた直し方が求められることもある
ということなのです
雨漏りで困ってる人に活用してほしい
そんな直すのが難しい雨漏りですが
それは、職人の経験上パターンを把握していないからなのです
しかしこの記事では
- kuro自身が20年間実際に修理してきたパターンを全て公開しています
20年間蓄積された情報は軽くはないですよ(笑)
公開する理由としては
- 少しても雨漏りで絶望している人に「雨漏りは直る」と安心を与えてあげて、修理に悩んでいる職人の手助けになれば
という思いで公開しています
なので職人は、自分が思っていた雨漏りの箇所ではなくて八方塞がりの場合、この30パターンを見て役立ててください
近年の雨漏りの原因は?
近年のゲリラ豪雨や台風などは昔とは比べ物にならないほど強力なものになっています
全体的に雨漏り修理依頼も増えてきていて、その原因としては
- 屋根の施工問題によって雨漏りしている
- お客様の屋根に対する関心のなさが雨漏りの原因にもなっている
の2つが挙げられます
施工問題は業者の技術的な問題ですが、住んでいる人の屋根に対する関心のなさにも問題があります
- 関心がないことによってほったらかしになるから
で、屋根材がボロボロになるまで放置による雨漏りも増えてきています
普段から屋根のことを意識することができればベストですが
とはいえ
屋根のことを何も知らない人に意識しろ!っというのは無理がありますよね
そこで簡単な放置にならない方法があります
10年〜15年に1度に屋根診断士や屋根職人に屋根の状態を見てもらうこと
これだけで大丈夫です
とはいえ
- 職人などに見てもらったら強引に工事を迫られる
と思ってちょっと頼みにくい感じがしますよね
それも問題ありません
いい方法が1つあります
屋根を見てもらった時に屋根のいろんな部分の写真を詳しく撮ってもらうこと
を業者にしてもらい、きちんと説明してもらいます
そうすれば、無理に工事を押し付けられたりすることはありません
また、きちんと画像を見て説明してもらえれば今後どのようにメンテナンスしていけばいいのか、詳しく教えてもらえますよ
雨漏りした時にすべきことは?
実際雨漏りした時の対処方を紹介しておきますね
チェックポイント
- 雨漏りした真下にバケツなどを置く(その際、溜まっている雨水の色を見る)
- 雨漏りしている状態を写メと動画をとる
- 可能であれば屋根裏に顔を出して漏れている部分の動画をとる(できれば全体的に)
これらをしてくれていた場合、かなり雨漏りを見つけやすくなります
- 1の「溜まっている雨水を見る」ですが、これは土混ざりかを見ていて、棟部分などの土が使われている部分による雨漏りかを見ます
- 2は、写メや動画はなるべく詳しく撮ってください(特に動画)
- 3は、大体押し入れに屋根裏に上がれる入り口があるので、そこから顔を出してもらって動画を撮れたなら、かなり雨漏りの原因がわかりやすいです
まとめると
ここまで、雨漏りの原因(30パターン)やそれに関することを書いてきました
この記事は
kuro自身の20年分の経験を全て紹介しています
その全ての雨漏りは、原因をしっかり解明したものとなっているので確かなデータとなっていて
決して憶測ではなく、どの家でも実際に起こる可能性のあるものばかりです
また繰り返しになりますが
雨漏りはパターンを知ること!
大事なので何回も言います
パターンを知ることが雨漏りを直す1番の早道だと思ってください