個人的に10人いたら10人の人が理解していないと思います
それぐらい雨漏りのことを皆さん勘違いしているのです
この勘違いが、いざ我が家が雨漏りに直面した時に見当違いの修理や気づいた時には柱が腐ってて建て替えないといけないなどに発展してしまいます
この記事を読むと雨漏りについての症状や具体的な雨漏り原因など、雨漏りの事の全てが分かります
雨漏りのことを初心者にも分かりやすいように、専門用語をなるべく使わずに解説していきます
それではいきます
屋根の雨漏りとはどういう状態のことをいう?
結論からいうと
屋根の雨漏りとは
屋根材の内側に雨水が侵入すこと全般を言います!
以下雨漏り=(屋根材の裏に水が流れる事)と認識して読んで下さい
これが皆さんが勘違いしていることです
勘違いしている人は
- 壁や天井に雨のシミがあるから
- 天井から雨がポタポタと垂れてきている
- なんか室内にカビが出てきた
など症状が出たことを雨漏りと言っている人がほとんどです
- 確かに症状が出たら雨漏りに違いはない
ですね
しかしこれは雨漏りしたことによるただの結果なのです
雨漏りとは屋根材(瓦、スレート、金属製、セメント系)の裏側に雨水が流れた時の事を指しています
これは1番大事なので覚えておいて下さいね
- 家にポタポタと雨が落ちたから『雨漏り!』ではなく、症状が出てなかったとしても屋根材の裏を雨水が流れたことを『雨漏り!』と言います
これには理由があります
雨漏りは屋根材と防水シートで防いでいる
屋根には雨漏りから防ぐため2つの対策がされています
- 瓦などの屋根材はその家に対応している屋根であれば雨水が絶対に入らないように設計されている
- 万が一に備えて屋根材の下には防水シート(ルーフィング)が引いている
になります
まず大前提として
すべての屋根材に少しぐらい漏れてもいいなんていう屋根材は1つも存在しません
なので
ほとんどの屋根材の表面は屋根材の性能を発揮できるように作っています
しかし、屋根材の裏側はそこまで耐久性を重視して作られていません
分かりやすい例で言うと
グレーの瓦の表面はグレーですが、裏側は焼物なので土色のまま(赤茶色)になっています。なので瓦の裏を雨水が流れた場合、赤茶色の部分は水分をたくさん吸います
水分を吸うと瓦は劣化してくるので、絶対に雨水を屋根材の裏に流したくありません
- そもそも雨水を通す前提で屋根材は全く作られてないので裏を雨水が通った時点で十分緊急事態でありそしてその緊急事態な時でも雨漏りしない為の保険として防水シート(ルーフィング)があるのです
防水シートはあくまで万が一の保険だと認識して下さい
なので家の中にポタポタもるとか自体緊急事態を越えてきていることになります
屋根材の裏を雨水が通るということは、部屋に症状がでる以前に屋根材自体が劣化するから屋根材の裏を雨水が通ると雨漏りというのです
- 要するに雨漏りで部屋に症状がでる以前にすでに屋根で症状がでているということなのです
雨漏りは1回でもしたらだめ?
では、一回でも雨漏りしたらその屋根は何か問題のある屋根なのでしょうか?
結論を言うと
ちゃんと施工している屋根なら雨漏りしたとしても問題ありません
え?って思いますが、近年の強烈なゲリラ豪雨の前では若干の雨漏りはあります
- しかし雨漏りしたとしても普段はまず雨漏りしないですし、ルーフィングもしっかり張っているので問題はありません
普段は絶対に雨漏りしないことが重要なのです
屋根の雨漏りする家としない家は何が違う?
まず大前提として、長期使用屋根材の劣化による雨漏りは屋根材の性能の低下による問題なので説明はここではしません
ちなみに屋根工事について下記で詳しく解説しています
それ以外の雨漏りするしない理由として
新築施工時の工事の仕方がすべて
となります
新築の屋根は家を建てる中でまず最初に工事をするのが一般的ですので、なんの障害もなく施工することができます
この施工する上で1番大事なのが
施工職人の責任能力
なのです
要するに技術的な問題ですね
屋根材のメーカーは雨漏りの実験をたくさんしています。なので完璧に近い施工した場合、雨漏り(屋根材の裏に雨水が流れる)する事はありません
職人の責任能力とは、腕がいい職人とはまた別なのです
用心深いかどうかの問題なのです
職人の責任能力がでるとこは
- 万が一に雨漏りしてもルーフィングの上なら問題なしと思っているから効率優先の施工している
- コーキング部分は基本見えない部分なので適当にしている
- コーキングしないといけない部分以外も万が一雨漏りする可能性が少しでもある箇所は念のためシーリングするかどうか
この3つのことです
コーキングとは、簡単に言うと水が入らないようにするたの施工のことです
家の作りはそれぞれ違うので、屋根材もそれに合わして切断したり加工したりと臨機応変に施工していかないといけません
そのような加工している部分が雨漏りの原因となります
要は雨漏りするのは職人の施工次第なのです
雨漏りの症状と具体的な雨漏りの仕方
- ここでは雨漏りの症状と、雨漏りするパターンを見ていきます
症状では
- 実際に家の中に影響がでる
- 家の中には症状が出ない
の2つのパターンを見ます
家の中に症状が出る
家の壁紙や天井材に雨漏りのシミができるのは、雨漏りの中で1番わかりやすいものですよね
- この雨漏りの症状の原因としては、屋根裏から直接天井に雨水が落ちることでなるのと、柱や木材などから雨水がつたっていくことによって壁などにシミができる
が最も多い雨漏りで症状がでるパターンです
家の中に症状が出ない
実はこの場合が雨漏りの中で1番厄介です
- 屋根から漏れた雨が柱などをつたっていく中でボードなどの内装材の方にはいかず、内装材とは関係ない柱などに雨水が流れる
状態のことです
雨漏りはすぐに症状が出れば早急に直すことができますが、柱などに雨水が流れると全く気が付かないので何年も長期間そのままなのが多い
これが最も怖いパターンです
気づくパターンとしては
- 微かに雨の落ちる音がする
- 1階と2階の同じ柱の周辺にカビが出てくる
があります
ただこの2つは、相当時間が立たないと気づかないことが多く症状が出た時には10年近く気づかないこともザラです
この場合、家の柱に重大な被害を与えている可能性があります
雨漏りするパターン
雨漏りするパターンは
- 施工ミスによる技術的な雨漏り
- 屋根材の劣化による雨漏り
- 屋根の勾配による雨漏り
この3つがあります
1つずつ見ていきますね
施工ミスによる技術的な雨漏り
代表的な施工ミスは
- 屋根材の施工の仕方の問題
- ルーフィングの施工の問題
- 屋根各所で使うブリキ(金属系)の問題
- 屋根の知識がない人が施工する問題
の4つがあります
この4つは別物に見えて全て工程の中で繋がっていることが多いです
- 屋根材やルーフィングの施工はちゃんとしたマニュアルがあるので細かいことでもマニュアル通りに施工する必要があります
- 屋根各所で使う金属は職人の手によって加工するものもあるので、重要な部分はしっかりとコーキングで雨水の侵入を防ぐ必要があります
- 屋根の知識がない人(大工や左官屋)が施工すると大まかな事は出来ても重要な工程を知らず知らずのうちに抜かしてしまうことがあります。
- またこの場合いざ雨漏りも修理をするにしても省いて雨漏りした全ての箇所を疑わないといけなくなるので、直してもまた違う箇所から漏れた!みたいなことになる可能性があります
屋根材の劣化による雨漏り
屋根材の劣化による雨漏りは
- 屋根材の劣化によってヒビや亀裂が入り雨漏りする
- 屋根材の劣化によって表面が雨水を吸収してしまい直接雨漏りする
- 屋根材の劣化によって金属部分が錆びて穴が空いてしまう
の3つがあります
基本的にこれら3つは、長期間メンテナンスしていない時に起こります
屋根材にはそれぞれ対応年数がありますので、その年数を超えると上のような症状がでてきます
屋根の勾配による雨漏り
それぞれの屋根材には対応勾配が決められています
要するに屋根の傾き具合ですね
- 基本的に屋根の傾きが急なほど扱える屋根材が多くなり、傾きが緩くなるほど扱える屋根材が限られてきます
傾きが急すぎるのも扱える屋根材が限られてきます
勾配に対応していない屋根材を使うと
- メーカー保証を受けられない
- 屋根材にある水切りを雨水が越えてしまい雨漏りする
- 屋根の上で流れるスピードより雨が降る量の方が多くなり屋根材の隙間から水が侵入する
のようなことになります
正しい設置方法や対応している勾配でないと何かあった時にメーカー保証を受けることができません
それと基本的に勾配による雨漏りは、その屋根材が対応できない雨の場合に発生します
まとめると
ここまで雨漏りについて解説してきました
もう1度まとめると
- 雨漏りは、屋根材の裏を流れた時点で雨漏りという
- ゲリラ豪雨などでどの屋根材も少しは雨漏りしている可能性がある
- 万が一のためにルーフィングしているがあくまで保険である
- 緊急事の場合の少しの雨漏りはちゃんとした施工であれば問題ない
- 雨漏りは施工した職人次第で決まる
となります
大事なのでもう1度言いますが
雨漏りとは屋根材の裏を雨水が流れたこと!
です