前の屋根が金属性の屋根だったけど、新しい屋根材は瓦にしてもいいのかな?
オシャレな屋根材を発見して、その屋根材を家に使いたいと思ってるのだけど、使っても家大丈夫?
そもそも家の屋根材って家や形によって決まってるの?
このような屋根を新しくする時の悩みや疑問について解説していきます。
新しい屋根材にする時『この屋根材にしたい』とか、とにかく『材質は、こだわらないから値段が安い材料を使用して欲しい』など思った人多いと思います。
最近は、『かわいい!』とか『オシャレ!』とかの理由で屋根材を選んでいる人すごく多いよ!
ですが、『屋根材は使用できる屋根と使用できない屋根がある!』ことを、ほとんどの人が知らないのが現状なんです。
そして1つ間違うと取り返しがつかないこともあったりと実は屋根材は、あることを第一に慎重に考えないといけないのです。
それは、【屋根の勾配】です。
この勾配が屋根にとって非常に重要なことなので、詳しく解説していきます。
この記事で理解できること
- 屋根の勾配の重要性ついて
- 屋根の勾配と屋根材について
- 各屋根材の対応勾配について
- 自分の家は、どの屋根勾配に対応している屋根材を選んだらいいか
分かりやすく専門用語もなるべく使用せず解説していくので、安心してくださいね!
屋根勾配は屋根の材料を選ぶ中で最も重要な要素の1つである
いきなり結論から言ってしまいます。
屋根勾配について
屋根材は、それぞれ施工可能勾配が決まっていて、無視して使用すると雨漏りの原因となる
これが屋根勾配で最も重要なことで、屋根材を選ぶ時、まずは自分の家の【勾配】を考えないといけないのです。
因みにここで言っている屋根勾配というのは、『なだらかになっていくのがダメで、急になる分には問題ない』ということなので勘違いしないように最初に言っておきます。
屋根は勾配が緩くなるにつれて雨漏りのリスクが増すんだ!
屋根の役割いついて
そもそも屋根の役割とは、雨風を防ぐ為のものです。
屋根材の各メーカーは、それぞれの方法で雨水の侵入を防いでいます。
屋根材は、屋根としての役割をしっかり発揮できるように勾配を特に意識して作られているんだ!
屋根材は、ある程度『この勾配からこの勾配まで』と対応できる範囲を決められ作られていて、その勾配の範囲内だとちゃんと屋根の役割を果たすことができるのです。
屋根はその家の作りや勾配にあった屋根材を使う
屋根材は、先ほど勾配の範囲が決められていると言いました。
ということは気をつけないといけないことがあります。
家によっては、使えない屋根材がある
ということなのです。
家の屋根材というのは、家の形や気分などで決められているのではなく、その勾配で使用できる屋根材の中から決められているのです。
この家の形は、この屋根材が決められている...とかではないんだ!
屋根材が、それぞれ対応勾配がある理由について
そもそも何故に屋根材によって対応勾配が違うのでしょうか?
屋根材なんてどれも同じ!って思っている人すごく多いんだ。
1番の理由は、屋根材のデザインによるものです。
今の世の中、いろんな屋根材がありますが、形や大きさが全然違うものが結構あります。
例えば瓦とカラーベストなんかは、大きさ自体が全然違いますよね!
最近は、和風や近代的な家にしたいから屋根材も、それに合わせる人が多くなってきてるね。
一般的に屋根材が大きくて長いほど、緩い勾配でも使用できる屋根材が多いです。
逆に小さくて短い程、緩い勾配で使いづらくなり、強い雨だと横から溢れてしまうこともあります。
屋根は勾配が急になるほど、雨水が流れるスピードが速くなり、逆に勾配が緩くなると雨水のスピードは遅くなります。
瓦などの小さい屋根材は、強い雨の時に勾配が緩いと流れる水の量より降ってくる水の方が多くなり、溢れてしまうことがあります。
これが勾配による雨漏りとなります。
勘違いして欲しくないのは、瓦などの小さい屋根材に問題がある!ではなくて、どんな屋根材でも自分の家の勾配に対応している屋根材かどうかが重要なんだよ!
気に入った屋根材が使用できる家の屋根勾配について
自分の家の屋根勾配で使用できる屋根材について紹介していきます。
と言っても、屋根材は、基本的に急勾配は全ての屋根材を使用することができます
尺貫法勾配 | 分数尺配 | 角度 |
5分 | 0,5/10 | 2,8624 |
1寸 | 1,0/10 | 5,7106 |
1寸5分 | 1,5/10 | 8,5308 |
2寸 | 2,0/10 | 11,3099 |
2寸5分 | 2,5/10 | 14,0362 |
3寸 | 3,0/10 | 16,6992 |
3寸5分 | 3,5/10 | 19,2900 |
4寸 | 4,0/10 | 21,8014 |
4寸5分 | 4,5/10 | 24,2277 |
5寸 | 5,0/10 | 26,5650 |
5寸5分 | 5,5/10 | 28,8108 |
6寸 | 6.0/10 | 30,9638 |
6寸5分 | 6,5/10 | 33,0239 |
7寸 | 7,0/10 | 34,9920 |
7寸5分 | 7,5/10 | 36,8699 |
8寸 | 8,0/10 | 38,6598 |
8寸5分 | 8,5/10 | 40,3645 |
9寸 | 9,0/10 | 41,9872 |
単位は寸で表ているけど、上記の表の角度を見て大体把握することができるよ!
急勾配は5寸勾配〜で、3寸勾配より下が低勾配と思ってください!
その間は、中勾配ということになります。
主に低勾配〜中勾配にかけて使用できる屋根材が変わってくるので、ここだけを注意してれば基本的に問題ないです。
一般住宅の屋根は、低勾配〜中勾配が最も多いから意外に注意しないといけないんだ!
最近は、中勾配までしか対応していなかった屋根材も技術の進化で低勾配でも使用できる屋根材もメーカーによっては開発されてきています。
瓦屋根
和型以外にも洋瓦やセメント瓦なども含んでいるので、瓦屋根の家は参考にしてください!
ポイント
瓦屋根は基本的に4寸5分から使用することができます。
瓦が使用されいる屋根は、4寸5分に近い屋根勾配だと思ってもらって構いません。
一部の洋瓦などは、2寸5分から使用できる屋根材も出てきており昔よりも性能が格段に良くなっています。
例外はあるけど瓦屋根は、結構勾配が必要な屋根材なんだ!
金属屋根(ガルバニウム含む)
金属屋根は、縦葺きと横葺きで対応できる屋根勾配がかなり変わってきます。
金属屋根の縦葺き
縦葺きは、2寸5分よりもっと緩い勾配の屋根でも問題ありません。
どちらかというと、工場や施設などの建物で使用されているケースが多いです。
ほとんど勾配がない家は、金属屋根の縦葺きしか使用できる屋根材がないんだ!
金属屋根の横葺き
横葺きは、ガルバニウム鋼板が最近は特に多くなってきました。
勾配は、2寸5分以上から使用することができます。
ただし物によっては、3寸勾配からの物もあるのでよく確認する必要があります。
金属屋根(ガルバニウム)は、最近はオシャレな屋根材が多くなったから人気が高いんだ!
カラーベスト
近年最も住宅で使用されている屋根材で、対応勾配は2寸5分からになっています。
対応勾配より緩いと高確率で雨漏りしてしまうことの多い屋根材なので、注意が必要です。
値段がすごく安価だから新築の内装に予算をかけたい人は、カラーベストを採用されることが多いよ!
アスファルトシングル
最近はあまり見かけない屋根材ですが、値段が最も安価な屋根材です。
アスファルトシングルの対応勾配は、3寸5分となっていて、低勾配には使用できない屋根材となっています。
最近一般住宅には、ほとんど使用されなくなったね!
屋根勾配に対応している屋根材なら好きな屋根材を選んでいい
屋根は、その家に対応している屋根材を使用しないと雨漏りなど取り返しのつかない事態になることがあります。
ですが屋根材を選ぶ時、勾配だけで屋根材を選ぶのは少し難しいですよね。
3寸5分勾配とか言われても想像しにくい人が多いよね。
なので、分かりやすい勾配による自分の家の屋根材の選び方を教えます。
近くの自分の家と同じ屋根材の家を基準にすると、自分の家で使用できる屋根材や、おおよその屋根勾配が分かりやすいですよ!
勾配による屋根材の選択
基本的に屋根材は、4寸5分より上は、全ての屋根材に対応しているので屋根材は選び放題になります。
4寸勾配より下は、その建物の勾配に対応している屋根材を選ぶ必要があるということです。
緩い勾配になればなるほど、使用できる屋根材が限られてきて最終的には、金属屋根の縦葺きのみになります。
屋根材のカタログには、必ず対応勾配が記されているので、気になった屋根材を見つけたなら最初に屋根勾配に対応しているかどうか確認してから屋根材を選びましょう!