屋根工事で診断に来てくれた業者に見積もり依頼したけど、正直この1社だけで工事するって判断してもいいのかなぁ?
このように最初に見積もりを依頼した業者に、これでいいのか?とは思っても『よく分からないから!』という理由で1社だけで工事業社を決める人が非常に多いです。
『見積もりを貰っても、どのように判断していけばいいのか分からない!』このような悩みについて解説していきます。
屋根工事を正しい施工内容と金額で工事する方法として、【相見積もり】があります。
『そんなの分かってるし!』って思う人も多いと思いますが、正しい相見積もりの仕方や考え方を知っている人は、正直ほとんどいないと思います。
実は相見積もりは、やり方を間違えると自ら自滅してしまい精神も疲弊して結果として損をしてしまう
事態になってしまいます。
この記事では、見積もりや相見積もりで悩んでいる人の為に、失敗しない相見積もりの取り方について解説していきます。
屋根工事の相見積もりで失敗しなようにするコツは、業者を絞ることが大事!
いきなり結論から言いますが、屋根工事の相見積もりで失敗しない為には、見積もりする業者を3社以内で収めることです。
これは20年以上、屋根職人として生きてきた僕が断言して言えること!
僕は、今まで沢山の屋根工事をしてきていて、見積もりも数えきれない程作成してきました。
当然、相見積もりをされたこともあるし、2社目、もしくは3社目として見積もりを提出したこともあります。
その中で、ダントツで依頼者が見積もりで失敗する理由が、5社や6社と数多くの業者に相見積もりを取った依頼者達なのです。
見積もりの失敗とは?
見積もりの失敗とは、工事の不備や業者や近隣とのトラブルに、ぼったくりに至るまで再度工事しないといけないようなことや、適切な金額以上のお金を取られた!ような事を指しています。
見積もりで失敗して工事も失敗する依頼者を、数えきれない程見てきたよ!
細かい理由は後で解説しますが、相見積もりする際は、【3社以内】を必ず守るようにして下さい!
屋根工事の見積もりで依頼者が失敗する理由
屋根工事で相見積もりを3社まで!と先程言いましたが、その理由は、簡単に言うと業者とのやり取りで対応しきれなくなるからなのです。
要するに
昔から建築関係に精通していて、凄く詳しい人や業者との相見積もりの駆け引きに慣れている人以外は、複数の歴戦の営業マンを相手にするのは難しい
と僕は思っています。
屋根の知識がない人が、複数の業者と相見積もりで駆け引きするのは、不可能だよ!
相見積もりで失敗する例を挙げると次のようなこと!
相見積もりでよくある失敗
- 値段の叩き合いをさせようとしても業者が勘づいて工事を断る(結果いつまで経っても工事できない)
- 複数の歴戦の営業マンを相手にしなければならなくなってパニックになる
- 気づかない所で雑な工事をされる
これらが理由で納得できる工事ができなくなるということです。
少し噛み砕いて解説しますね。
見積もり値段の叩き合いさせようとしていることを業者に勘付かれる
3社までならそこまで問題はないのですが、4社も5社もなってくると、値段の叩き合いに巻き込まれていることを業者も悟ります。
複数の業者との駆け引きに慣れていない人は、納得できる金額になるまで交渉するので、時間がかかり過ぎてしまう特徴があります。
これによって業者は、沢山の業者と交渉していることを察知して、工事を断ることも視野に入れてきます。
業者も当然仕事は欲しいですが、赤字になってまで工事を引き受けてくれる業者はいません。
業者だって利益を出さないといけないからね!
複数の業者と駆け引きして値段を下げさせる行為は、業者もやる気を失いますし、場合によっては業者の方からきっぱりと工事を断ってくることもあります。
また、複数の業者との駆け引きは、値段だけが先走りして肝心の工事内容が疎かになってしまいます。
例え引き受けてくれた業者があったとしても、バレなければいい!とレベルの低い工事をされる可能性もあるんだ。
レベルの低い工事をされても大抵の場合、されてることにも気づかないので、業者の士気を下げる行為はやめておく方が無難です。
複数の凄腕営業マンを相手にしないといけない
屋根業社の営業マンは、歴戦の猛者です。
厳しい世界で戦っているので、交渉するだけでもすぐに主導権を握られて、断りにくい状態にされてしまいます。
結構交渉は疲れるんだよね。
そんなことを何回もしなくてはならないので精神的にもキツイですし、こっちの考えていることも察知されて、最後は向こうのペースに引き込まれてしまいます。
結果として、かなりの労力を使ったのに結局工事をしない!となってしまうことも少なくありません。
気づかない所で雑な工事をされる
先ほども少し触れましたが、業者は値段の叩き合いに巻き込まれていることを察知すると、『工事してもしなくてもいい』という心境になります。
例え工事を受けたとしても値段が安くて赤字の可能性があると、利益を得る為に材料や工事日数を誤魔化したりしてくるよ!
また知識な無いが故に、ある程度は雑な工事しても大丈夫!と業者は思っているので、利益優先で行動してきます。
せっかく工事しても納得できる工事内容でないと工事した意味ありませんよね。
屋根工事の上手な見積もりの取り方と判断の仕方
ここでは失敗しない上手な見積もりの取り方を解説していきますが、失敗しない為には、屋根の工事能力が高い業者に依頼することが大事です。
決して見積もりは、金額だけではないことを理解してください。
屋根工事の見積書を作成してもらう
まず、自分がいいと思う業者から屋根を診断してもらって見積書を作成してもらいます。
まずは見積書をもらわないと判断できない!
その際も、できるだけ信頼性の高い業者に依頼すると、失敗する可能性は激減するね!
信頼できる業者に見積もりを依頼したい場合は、下記から依頼することができます!
ここで、もし見積書を見て完全納得できたのなら、その業者に工事を依頼するべきです。
納得したなら相見積もり取る必要はありません。
屋根工事は、全てにおいて完全納得できた業者に工事を依頼するのが鉄則だよ!
屋根の工事内容で納得できなかった場合は相見積もりする
しかし少しでも疑問が残っていたり心配事があるのであれば、『相見積もり』という選択肢を取ります。
相見積もりの取り方は、次のようなことを意識しておく必要があります。
- 最初の業者を含めて、相見積もりは3社までにする
- 最初の見積書に記載されている内容と金額を十分に把握する
先ほどから言っていますが、相見積もりは最高でも3社までにしておくことが重要です。
そして、相見積もりで最も重要な考え方は、『比較する!』ということなのです。
よく相見積もりしたら、業者ごとに頭の中をリセットする人がいます。
業者ごとに考えがあると思っていたら、何が正しいのか分からなくなってしまうよ!
このような相見積もりの取り方は、あまりよくありません。
AとBの業者で見積もりした場合、Aの見積もり内容とBの見積もり内容を別で考えてしまうこと!
これは、失敗する確率を上げることになってしまうんだ!
大事なのは
重要
最初のAという見積書を基準に判断するということ
なのです。
冷静に考えると結構なるほど!って思うのですが極端な例を挙げると、A社は修理でできる!って言っているのにB社は葺き替えないと無理と言っていたとして、『その基準てなんなの?どちらか騙しているの?』って感じてしまうと思います。
どっちを信じればいいのか分からないよね!
最初の見積もりを基準に判断した場合、A社は修理できるけどB社は修理できる能力がない!という考えることができます。
A社は、修理もできるし葺き替えも両方できる!ってことになるから、必然でA社の方が技術力が高いって分かるよね!
同様にC社の見積もりを取ったなら、A社とB社の両方を基準にして判断すればいいのです。
要するに
超重要ポイント
基準を作ることで業者の工事能力が分かり、能力の高い業者を選ぶことができる
ということなのです。
見積書を比較できたら依頼する業者を決める
見積書の比較ができたら依頼する業者を決めていくのですが、しっかりと最初に見積もりしたA社を基準として考えて対応したなら、ちゃんと依頼できる業者を判断できているはずです。
別々だと、それぞれの業者がいろんな事を言ってきている!と頭がパニックになってしまいますが、最初に基準を決めてから2社目をみると業者の工事能力が非常に分かりやすく表れてきます。
例え同じ材料で同じ工事だったとしても、こっちの業者の方が内容が濃くて安い!とか、作業工程が多い!とか差があります。
そして、1番納得のいった業者に屋根工事を依頼していきましょう!
屋根工事の金額は、業者を決めてから値引き交渉すればいいです。
屋根工事はいかにいい業者に工事してもらえるか!が大事だから値段よりも先に工事能力のある業者を探すことが先決!
屋根工事の見積もり金額をもう少し安くしてほしい!と思ったならば、こちらの記事で詳しく解説しています。
屋根工事の相見積もりは、能力のある業者かを見極める為にするもの
僕は、20年以上屋根の職人としてやってきました。
見積もり取ってみたものの、よく分からないからと、納得しないまま依頼して失敗する人を沢山見てきました。
最初の見積もりで納得しない場合、相見積もりという選択は、非常に大事で有効な手段です。
相見積もりで重要なこと
- 相見積もりを取る理由は、工事内容や工事費用を適切に判断する為のものである
- 説明も含めて見積もりで完全納得した業者に依頼する
- 相見積もりは3社までに抑える
この3つを理解していれば大丈夫です。
そして相見積もりを取るコツは、金額ではなく工事内容で比較することなのです。
どうしても金額で判断してしまいがちだけど、工事自体が完全に納得できていないなら工事の意味がないよね!
また相見積もりで注意する点は、3社までに抑えることです。
相見積もりを取り過ぎて対処できなくなり、自分の首を絞めることになってしまいます。
複数の営業マンとの駆け引きは、専門知識に長けていないと非常に難しいので、しない方が賢明なことを覚えておきましょう。
金額の交渉は後からでもできるよ!
正しい見積もりの考え方や取り方で、納得できる屋根工事ができるので、今から見積もりや相見積もりを検討している人は覚えて実行してみてください。