屋根工事の見積もり金額を見て、あまりにも高いからびっくり!!
予算がギリギリだからもう少し安くして欲しいのだけど、値引きってできるのかな?
このように屋根工事って値引きできるの?という疑問について解説していきます。
見積もり金額を見てびっくりする人も多いと思いますが、大半の人は、見積もり金額そのまま支払っているのが現状です。
それ自体は別に問題はないのですが、できれば『もう少し安くならないかな?』と心の中で思っていませんか?
実は、屋根工事する上で値引き交渉は至って普通のことなんです。
屋根工事は、上手に値引き交渉すれば値引きに応じてくれることが多いんだ!
20年以上、現役の屋根職人である僕が、屋根工事で値引きする為のコツと大まかな見積もり金額からの値引き可能額について解説していきます。
屋根工事の値引き交渉は、絶対にするべき!
そもそも値引き交渉って可能なのか?という前に
屋根工事する上で、提示された見積もり金額に自分が意識してしまっているならば値引き交渉は、必ずするべき!
だと僕は思っています。
理由としては、2つあって
2つのポイント
- 値引き交渉することで、見積書の記載を把握することができ、具体的な部分で金額を下げることができる
- 業社は、最初から値引き交渉を予測して見積もり金額を提示している
この2つを知ることで、見積書の内容を理解できるし、屋根工事の見積もり金額を少しでもお得にすることが可能になります。
値引き交渉するということは、見積書の内容をしっかり把握しようとしているということだよね!
見積書の内容を把握すると、屋根工事について理解も深められるし、『この部分は安い材料にして!』など具体的に少しでも安く提案することができます。
また、業者は基本的に全てのお客様に対して、最初から値引きをしてくることを想定しています。
なので、納得いく工事をする為にも値引き交渉はするべきなのです。
ここで1つ言っておく事があります。
この記事は、屋根工事する人が、少しでも安くしたい!って思っている人への記事です。
- あまり値引き交渉はしたくない
- 自分の中で値引き交渉はしないとポリシーを持っている
- お金にせこい!と思われたくない
- いい工事するのにお金をケチりたくない
など値引き交渉に否定的な人も一定数いますし、僕自身も値引きよりも、いい材料でしっかりとした工事をしてほしい!
っと思っているお客様に当たることも多いです。
その考え方自体、全く問題はないのですが、僕はこう思っています。
値引き交渉に否定的な人も是非読んでほしい
理由は、見積書の金額は世間一般、常識の範囲内でなければいけないからです。
ぼったくり業社の場合、見積もり金額が高額だったとしても、工事内容のレベルは低いし高級な材料も使われない可能性もあるんだ!
業者は、工事に見合った適切な見積書を作って適切な見積もり金額をお客様に提示しなければいけません。
材料が高級になればその分金額が高くなるのは、当たり前ですが、お客様をカモ的な感じで誘導しようとする業者には注意が必要です。
重要
納得のいく工事をする為にも、見積もり金額についてよく話し合う事が大事
だということを理解するようにしてください。
屋根業者が、見積もり金額の値引き交渉に応じる理由について
業者が見積もり金額の値引きに応じる理由についてですが、その理由は至って単純です。
お客様が、屋根工事する上で金額を1番の重点においているか?
ということなんです。
先ほど言ったことにも繋がるのですが、お客様にもいろいろいます。
少しでも安くしたいと思っている人や値引き交渉するのが嫌な人、また、お金に余裕のある家は値引き交渉などする必要がないと思っている人もいます。
お客様によって考え方が全然違うんだ!
業者は、見積書を作成した時点で契約をかなり意識しています。
どうすれば契約できるか?を常に考えていて、お客様がどういうことを考えているのか、表情や話の内容などで判断しているのです。
その中でも業者があまりしてほしくないのが、相見積もりです。
相見積もりは、できればしてほしくないんだよね。
相見積もりになると時間もかかるし、ライバルも増えるので、できれば自分のとこだけで決めてほしいと思っています。
なので、お客様が工事するのを決めかねている理由が、工事金額なのであれば値引きしてでも契約を取りたいのです。
相見積もりを取ることは、お客様にとって悪いことじゃないし業者も何も言わないけど、本心は良くは思っていないんだ!
このことから業者は、最初から値引きも考えて見積もり金額を決めている!ということなのです。
値引きの仕方は営業マンによって違いますが、大体は期間限定や材料が余っているなどの理由で今なら特別に安くできる!っと言ってくることが多いです。
屋根工事の見積もり金額を上手に値引きするコツについて解説
ここから、現役の屋根職人である僕が、業者が値引きに応じるしかない値引きするコツや大体の値引き可能額について解説していきます。
注意点として、業者によって値引き可能額は違ってくるので、あくまで『ここまでなら値引きできる業者が多い』と認識してください。
今から解説する3つの方法で業者に対して値引き交渉すると、まず値引き交渉に応じてくれるハズなので、試してみることを勧めます。
値引き交渉のコツ【3選】
業者が値引き交渉に応じるしかないコツは、3つあります。
値引き交渉のコツ
- 近所で屋根工事をしていたら直接聞きにいく
- 工事金額を見て、『検討させて!』という
- 他の屋根業者の存在を勘付かせる
1つずつ噛み砕いて解説していきますね。
近所で屋根工事していたら直接聞きにいく
これは、近所で工事していたら...という条件付きにはなってしまいますが、効果は絶大です。
全く関係のない業者でも効果はありますが、同じ業者なら更に期待値が上がります。
知っている人なら直接聞きにいくの問題ないけど、そうでないなら苦手...な人もいると思いますが僕の経験上、工事関係になるとみんな詳しく教えてくれる人が多いので聞きに行った方がいいです。
僕が工事したお客様は、みんな近所に聞きに行って、僕の会社や工事金額などについて聞きまくっていますよ!
考えられる理由は
工事する側も工事が終わった側も、人に言えない不安があるから
お互いに不安を言い合うことで自然と仲間意識が出て、協力してくれるということになんですね。
普段は付き合いのない関係だったとしても、屋根工事となると、お互いに不安があるから情報共有してくれる事が多いんだ!
肝心の聞く内容は
工事金額や業者の印象について聞くといいです。
工事金額は、具体的な金額よりもどれぐらいだった?っと幅を持たせて聞くと失礼感があまりなくていいですよ。
具体的な金額が聞ける雰囲気であれば、聞いた方がいいです。
工事金額を知ることで、『ご近所はこのぐらいの金額で工事してたみたいだけど』っと交渉材料として使うことができます。
正直、近所に値段を知られたら、値引き交渉に応じるしかないね!
工事金額を見て業者に『少し検討させて!』と言う
業者は、見積もりを提出して金額を見てもらうと、契約をかなり意識します。
特に雨漏りなど、ある程度緊急を有する時なら尚更で、『すぐに工事できます!』と言って契約しようと話を切り出してくる事が多いです。
家の人も緊急性の高い屋根なら、すぐに修理してほしいと思って見積もり金額のまま契約する人は多いよ!
そこで、見積もり金額を見て『ちょっと検討させてほしい』っと言えば業者はかなり焦ります。
理由としては
重要ポイント
相見積もりなどされたり、時間が経つことで、やっぱり今回は屋根工事しないと気が変わってしまうことを恐れているからです。
検討したい!というと100%に近い確率で、理由を聞いてくるので、値段について検討する!と言うと値引きの話に自然となります。
僕自身も何回も経験してるけど、お客様が値段で工事を決めかねているなら値引きすると契約してくれるお客様は、すごく多いね!
他の屋根業者の存在を勘付かせる
他業者の存在を意識させるのも、かなり効果的です。
要するに
すでに他業者に見積もりしてもらっていたり、これから他業者にも屋根を見てもらう予定だと伝える
他業者の存在を意識させただけで、ほとんど業者は、値段も技術も自社が1番いい!とさりげなくアピールしてきます。
どの業者だって、自社が1番と思っているからね!
特に金額面では自社が1番安い!と、どこもアピールしてくるので、何か理由をつけて値引きしてくる事が非常に多いので、値引きしてもらいましょう!
ただ、本当に事前に他業者で見積もりを取っている場合、1つだけ注意点があります。
重要
事前に他業者で見積もりを取っている場合、見積もり金額は絶対に伝えない方がいい
よく見積もり金額をうっかり伝えてしまう人がいますが、これはダメです。
見積もりとは、その会社の能力を表しています。
前の業者の金額を先に知ってしまっては、前の業者より安くすればいいだけになるので、業者の能力に関係ありません。
値引き交渉する前に、納得できる工事をしないといけないので、値引きばかりに意識がいってしまうと危険だよ!
屋根工事で値引き可能な金額について
屋根工事の大まかな値引き可能額を、僕や知り合いの業者を例に出して解説します。
知り合いの屋根業者に実際に値引きした額を聞いてきたよ!
5万円を下回る工事は、人件費や材料費に交通費を考えると値引きは無理があるので、値引き例はありますが割愛します。
自社を含めて知り合いの5社の実際に値引きした額を下記にまとめてみました。
見積もり金額 | 10万〜30万 | 30万〜60万 | 60万〜90万 | 90万〜200万 | 200万〜400万 |
---|---|---|---|---|---|
自社の値引き金額 | 1万〜3万 | 2万〜5万 | 3万〜8万 | 7万〜10万 | 7万〜12万 |
業者Aの値引き金額 | 5千〜2万 | 1万〜3万 | 2万〜3万 | 5万〜8万 | 5万〜8万 |
業者Bの値引き金額 | 1万〜1万5千 | 2万〜2万5千 | 3万〜6万 | 5万〜10万 | 7万〜10万 |
業者Cの値引き金額 | 1万〜2万 | 1万〜1万5千 | 2万〜3万 | 2万〜5万 | 5万〜7万 |
業者Dの値引き金額 | 1万〜2万 | 2万〜5万 | 3万〜7万 | 5万〜10万 | 7万〜13万 |
こうして表を見てみると、金額にそれほど差はないように思います。
そして値引き交渉するだけで、これほどの金額を値引きしてくれる!という事実があるんです。
絶対に値引き交渉した方がお得だよね!
当然業者によっては値引きの幅はあると思いますが、どの業者に依頼しても大体この金額ぐらいだと思ってもらうといいと思います。
お客様からの値引き交渉は、基本的に業者は想定しているので、それ自体は問題ありません。
とはいえ、値引き交渉にも限度あって注意しないといけないこともあります。
重要
大幅な値引きの要求はしてはいけない
できれば、できるだけ多く値引きしてほしいと思うのは、誰だって同じだと思います。
しかし限度を超える要求は危険です。
例えば、見積もり金額が50万だとして、20万値引きを求めるなどのことを指します。
大幅な値引きによって起こる問題は次のようなことで
- 職人の士気に関わる
- 散漫な工事をされる可能性がある
- 材料を値段の安いものや中古品を使う場合がある
これらの共通点として、納得のいく工事はしてくれない!もしくはできない!ということになります。
満足のいく工事をしてもらうためには、大幅な値引きを求めるのは逆効果なんだ!
業者も人件費や材料費などかかっているので、限度を超えた値引きは赤字に繋がる可能性が出てきます。
安い材料や中古品を使ったのでは、納得できる工事には程遠いので、値引き交渉は限度を超えないようにしましょう。
屋根工事にかかる費用は、交渉次第で値引き幅が違ってくる
僕は、20年で5000件以上の屋根工事をしてきて、10000を超える見積書を出してきています。
正直、数えきれない程の値引き交渉を経験してきました。
その中で今回、僕が解説した値引きのコツは、値引きせざる得ない状況に業者側がなってしまうので普通に値引きできてしまいます。
近所がこの金額で工事してた!って言われたら正直、値引きするしかないよ。
屋根工事の値引き交渉は、絶対にした方がお得なので、是非してみてください。
業者と話しただけで、数万円も引いてくれるなら絶対にするべきだよね!
それと注意点として、限度を超えた大幅な値引きは求めないようにしましょう!
限度を超える値引きは、業者も嫌がりますし、お互いにメリットがありません。
納得いく屋根工事をする為にも、お互いが納得できる工事金額で落ち着くように意識することが大事なんです。