瓦のコーキング

屋根全般

【屋根修理】瓦にコーキングはメンテナンスなどに使う立派な施工方法

瓦の施行時や雨漏りの修理の時など、コーキングを使うケースはたくさんあります。

ですが、ネットなどで調べるとネガティブな投稿や考え方が結構目につきますよね。

例えばこんな感じ!

  • コーキングでの修理やメンテナンスは意味がない
  • 瓦のコーキング工事は騙されている
  • コーキングによる瓦のずれ防止は、デメリットしかない
  • コーキング工事は本当の職人がやる工事ではない
  • コーキング工事すれば屋根が終わる
  • いい加減な業者はみんなコーキング工事進めてくる
  • 瓦全体にコーキングなんて、汚くなるし詐欺まがい

など、調べたらキリがないほど検索で出てきます。

正直、高額な請求された人も多いですし騙されてるかも?っと工事前も後も不安に思い続けてる人が多いのも事実です。

この記事を読んでいる人も瓦にコーキングすることが、本当にいいのか分からなくて調べているのだと思います。

重要ポイント

  • コーキングでの瓦の修理やズレの防止は、本当に意味のある工事なのか?
  • コーキング工事の重要性や実際に工事することでどのように変わるのか?

このような疑問に20年間、屋根職人として5000件以上の屋根の工事をしてきた僕が、分かりやすく解説していきます。

この記事を読めば、瓦のコーキング工事全般についての必要性の理解ができ、安心して工事することができるようになります。

【結論】瓦にコーキング工事は、正しい施工方法なら屋根の強度が上がる

瓦にコーキング

まず、最初にコーキングについて簡単に説明しておきます。

コーキングとは、[名](スル)防水などのため、継ぎ目やすきまを埋めること。

https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0

コーキングとは主に防水目的で使う建材の一つで、建築業界では、広く一般的に使われるものになります。

本来は防水目的なのですが、それにプラスして高い接着性から屋根材の強風や地震のような災害で効果を発揮するコーキングが開発されるようになりました。

屋根に使うコーキングとは、防水と強風や地震のような災害に特化した建材ということになります。

では、瓦にコーキング工事は本当に必要なのか?

について結論を先に言うと

結論

瓦に間違ったコーキングをすると余計悪化して雨漏りが発生したり最悪、屋根が腐ったり潰れたりする。

新しい瓦にコーキング工事は必要ない。

ということになります。

kuro

え?

なら瓦のコーキングだめなんじゃ...

って思いますよね。

ですが大丈夫です!だめではありません。

逆に言えば、ちゃんとした職人で正しい施工方法なら全く問題はないということになります。

ちゃんとした職人で正しい施工方法とは、屋根の修理や雨漏りで水流れを理解している屋根職人が施工すると、想像以上にメンテナンスや修理の効果があるということです。

要は、業者が全てということですね。

ちなみに屋根の修理などで失敗しない業者の選び方を完全ガイドしている記事があるの

、業者選びでどーすればいいか分からない人は、是非読んでみて下さい。

合わせて読みたい

経験豊富な正しい施工で工事する業者なら!っということは、屋根のコーキングの施工は、意味がある工事ということになりますよね!

ズバリ言いますが、屋根のコーキングは屋根を長期維持していく上で、非常に有効な手段となります。

kuro

多くの人の間違いが、コーキングを使用することだと思っています。

そうではなくて、本当は工事の仕方に問題があるのです。

ここが非常に重要なので覚えておいて下さい。

では、工事の仕方とはどういうことなのか?...ですよね。

工事の仕方とは、このことを指しています。

超重要ポイント

屋根のコーキング工事は、修理やメンテナンス前にする工事では断じてない

ということです。

要するに、瓦にコーキングだけをする工事というには、存在しないということなんです。

kuro

屋根のコーキングは、屋根のズレや歪みなどを完璧に直した後からする工事だということを理解する必要があります。

正直、細かいことを言えば瓦にコーキングをすることは、若干のリスクがあります。

なぜなら、瓦はコーキングするように作られていないからです。

とはいえ、メンテナンスや修理で必ず使いますし、絶対に必要な材料でもあります。

正しい施工方法でコーキングを使うことで、そのリスクも解消され、瓦屋根を長期維持できる状態にできるのです。

屋根修理やメンテナンスなどのコーキングを使う理由

屋根修理

瓦にコーキングを使う場合は、工事内容によって様々な理由があります。

そしてコーキングを使うにあたって大きく分けて5つに分類されます。

  • 最初の施行時
  • 雨漏りした時
  • 雨漏りを未然に防ぐため
  • 修理(瓦の崩れやずれを直す)
  • これから台風などでズレたりしないように前もってする

に分けられます。

少し噛み砕いて説明していきますね。

最初の施行時

新築時や新しい瓦を葺き替えする時に、瓦の急所(雨漏りする可能性の高い箇所)を予め塞ぐことを必ずします。

kuro

例えば、釘やビスをコーキングで埋めたり、壁際などの金属水切りなどの加工部分をコーキングで埋めたりなどです。

これは、施工マニュアルにも書かれていることが多いので、かなり一般的です。

この工程を飛ばすということは、【手抜き工事】ということになるので、大問題となります。

雨漏りした時

実際に雨漏りが発生した時、修理するためにコーキングを使います。

kuro

コーキングの最大の特徴は、防水にあるので雨漏りの箇所を塞いだりするのに、最も適している材料になります。

例えばですが

谷(金属部品)などが錆びて穴が空いたのを塞いだり、瓦のズレによって生じた穴を塞いだりするのにコーキングを使います。

雨漏りを未然に防ぐため

定期メンテナンス中や、屋根の修理中など何らかの理由で雨漏りする可能性がある箇所を発見した時に、その箇所を埋める時にコーキングを使います。

kuro

屋根を点検している最中に、よく『ここ雨漏りしそう!』って箇所をよく発見します。

基本的に雨漏り箇所のみを埋める作業より広範囲にコーキングを使うことが多いですね。

僕個人的に雨漏りしそうな箇所は、メンテナンスの時に発見することが多いです。

理由は、やはりメンテナンスなので雨漏りのような限定的な箇所に絞った工事ではなく、屋根全体を細かくチェックして問題がある箇所を探すからです。

覚えておきたいポイント

また、瓦屋根も含めて屋根のメンテナンスは、屋根を長期維持していくのに重要な工事になります。

屋根メンテナンスの必要性やその理由については、こちらで詳しく解説しているので、よければ読んでみてください。

瓦が崩れたりズレたりしているのを修理するため

瓦がズレてしまったり崩れてしまったりすると、ズレた瓦や崩れた瓦を、元に戻してやる必要があります。

そうした場合、瓦を元に戻してその位置から動かないようにコーキングで止める工法が修理する上で1つの選択肢となります。

瓦を元に戻したら終わりじゃないの?

コーキングする必要ってあるの?

と、中には思っている人もいらっしゃると思います。

実は、瓦というのは2つの方法で固定されているのを知っていますか?

  • 土(粘土質)で固定する
  • 全ての瓦を釘で固定する

厳密には、土や釘だけ!という訳ではないのですが、基本ほとんどが土と釘で固定されていると思っていただいて構いません。

大体30年ほど前の瓦だと土で固定が多く、最近だとほとんどが釘で固定されているのがほとんどです。

瓦の裏側

土の場合

瓦は粘土質の土の上に瓦を置いていきます。

瓦がズレると土も当然ズレるので、瓦を元に戻そうとしても、うまく戻らないことがあります。

それに、元に戻してもすぐに瓦自体が抜けやすかったり飛びやすかったりしているため、耐久性に問題が出てくることが多いです。

なので、瓦がズレないようにコーキング工事をすることで、元に戻した瓦を動かないようにすることができるのです。

土で固定している瓦の家は、最近だとメンテナンスや補強などがほとんどで、コーキングを使うと瓦がズレなくなるので効率のいい修理方法の1つなんです。

瓦を釘うち

釘の場合

釘の場合、基本的に瓦を全て釘で固定しています。

釘で固定している瓦が台風などでズレると、釘が抜けたりしている瓦が出てきます。

釘が抜けたり緩んだ瓦は、目視では確認することができないため、どうしても耐久性に問題が出てくる可能性があります。

そんな場合、コーキングをすると耐久性をしっかり補えることができます。

瓦のズレによる修理は、年数がある程度経過しているものだとコスト面から見てもコーキング工事は、有効な修理方法の1つでもあります。

台風などで、ズレたりしないように前もって工事する

これは、事前にメンテナンスの一環でさらに屋根を強化するためにする工事です。

コーキングは、瓦と瓦を繋げる役目があります。

全ての瓦にコーキングを適切な箇所にすることで、屋根全体が1枚の瓦のようになり、暴風にかなり特化した屋根になります。

kuro

築30年の家だと、屋根も30年前の屋根材ということになります。

もう少しこのまま長く使いたい!や、次は葺き替えや建て替えを検討しているのであれば、コーキングによる施工はお客様にとって都合の良い工事となります。

コーキングによる工事は、数多くある施工方法の1つなので、どうするかは職人や業者と最善の修理方法やメンテナンスをすることが重要です。

瓦にコーキングを絶対するな!という人が何故いるのか

屋根に(特に瓦に)コーキングすることを、1部の職人は嫌う人もいます。

特に、お寺や入母屋などの修理や葺き替えをよく工事している職人に多い印象ですね。

理由は様々なのですが、主に見栄えが悪い理由が多いです。

kuro

お寺や入母屋の立派な家にコーキングがいっぱいついていたら、なんか威厳みたいなものが無くなっているように見えてしまいます。

それに、なんか芸術性が失われたように見えるんですよね。

もう1つ理由があります。

それは

コーキング工事はやり直しの効かない工事なので、業者や職人で失敗すると取り返しがつかなくなるからです。

瓦は、水が効率よく流れるように設計されていて、コーキングをすると水の流れが変わります。

kuro

水の流れが変わることで流れが複雑になったり、ダムのようにせき止めてしまったりして、溢れて瓦の裏から流れてしまう可能性があります。

このことからコーキングの工事に1番必要なことは

重要ポイント

水の流れを読める人でないとコーキング工事をすることはできない

ということなんです。

そして、そこまで経験豊富な職人は、そうはいないのが現状です。

そのためコーキングをしない派は、経験が浅い職人は工事するな!ということになるんですね。

実際に自分が屋根の修理でコーキング工事をしてきて思うこと

屋根にズレ防止コーキング

結構コーキングについて否定的なことを書いてきましたが、僕は屋根のコーキングは必要だと思っています。

そして、昔から非常に低コストで屋根を長期維持できる素晴らしい材料だと思っていて技術を磨いてきました。

なので僕は、比較的年数の立っている家や物件ならば積極的にコーキング使います。

kuro

最近では、台風などの災害も多いので、より必要性を感じています。

僕は、20年以上屋根のいろんな工事をしてきました。

工事件数は、5000件を超えます。

そして工事内容も5000通りあり、お客様の要望も5000通りあります。

要は屋根工事とは、お客様の要望が全てだということです。

具体的にこんな感じです。

  • 漏りだけ止めてくれたらいい
  • 見栄えは全く気にならないから、しっかり直してほしい
  • 瓦が飛ばないようにしてほしい
  • 瓦が飛んだ周辺も気になるから、周りの瓦も見てほしい
  • 後30年は吹替するつもりないから、それまで維持できるようにメンテナンスしっかりしてほしい

などですね。

お客様によって、どのようにしたいか違います。

当然、新しい瓦にしたい!とかだとコーキング工事は必要ありませんが、まだまだ瓦をもたせてほしい!ならコーキング工事する必要があるかもしれません。

要するに理屈の通ったしっかりした工事をしているのであれば、コーキングを使って修理してもそれは、大正解の修理なんです。

屋根にコーキング工事をする上での大原則

先ほども書きましたが、まずコーキングをする上での1番大事なことを、もう一回言いますね。

大原則

屋根でコーキングを使用する工事は、最初の施工時以外は、屋根のメンテや修理が全て終わってからの工事になる。

ということです。

理由は、1度コーキングをしてしまうと、やり直しが非常に手間で広範囲だと修理自体が不可能になるからです。

kuro

要は、施工する職人次第ということです。

コーキング工事は、してはいけない工事ではなく、注意しないといけない工事なのです。

そんな業者どうやって探せばいいんだ?っと思う人もいるでしょう。

大丈夫です。

瓦のコーキング工事も、他の工事もしっかりできる業者探しについては、こちらで詳しく解説しているので読んでみて下さい。

屋根の業者探しはこちら

業者もそのまま探すことができますので、すごくオススメですよ!

コーキングの工事をする上での注意点

正直、コーキング工事の正確なマニュアルはありません。

とはいえ、実際に屋根用として製品も開発されていますし、使用している業者もたくさんいます。

大事なのは、その必要性を理解した上で、適切な箇所で適切な工事をすることです。

kuro

正しく使用することで雨漏りも防ぐことができ、屋根をさらに強固にすることができます。

具体的にはこんなところですね。

正しいコーキングの使い方

  • 水に流れを考える
  • 塞ぐべき箇所はちゃんと塞ぐ(塞ぎ切れていなかったりしては逆効果)
  • 見栄えの問題

少し詳しく見ていきます。

水の流れを考えてコーキングする

最初の方でも触れましたが、瓦にコーキングをすると、水の流れが変わります。

それは、言い換えればリスクがある!っということなんです。

kuro

リスクとは雨漏りのことですね。

せっかく工事したのに、余計悪化した!では、話にならないので水の流れを考えながら雨漏りしないように工事しないといけません。

コーキングで塞ぐべき箇所はちゃんと塞ぐ

屋根に穴

実は、このパターンによる雨漏りが僕の経験上、最も多い施工トラブルだと思っています。

問題がある箇所を見つけて、コーキングで塞ぐなどの工事自体は問題ないのですが、塞ぎきれていないことが多いです。

特に塞ぐべき箇所が多かったり、長さがあったりすると、このようなミスが起きる原因になりやすいです。

なぜこのようなミスになるかというと、念入りに確認しないことが原因です。

上から見てるだけでは、正直分からないことも多いです。

目線を上からだけでなく水平や下からなど、いろんな方向から目で見て、穴や塞げていない箇所もしっかりコーキングしないといけません。

コーキングした箇所は、何回も確認することが重要なんです。

見栄えの問題

実は、コーキングが汚いから何とかして!!っという依頼が結構あります。

雨漏りの穴を塞いだのは良いですが、めちゃくちゃ汚い工事だったりすると、やっぱりお客様は嫌なんですよね。

kuro

屋根工事のコーキング技術は、業者のレベルの差がはっきりしています。

コーキングをするにしても、養生テープを使ったり長さに規則性をもたせたりすることは、かなり重要なことです。

またコーキング工事は、ある程度経験のいる工事ですから、汚いとお客様に自分の実力がバレてしまうことにも繋がってしまうので注意が必要です。

【まとめ】屋根修理のコーキング工事は、順序が1番大事!!

まとめ

僕は20年以上、屋根工事で数多くの現場でコーキングを使ってきましたし、今も使っています。

ただ瓦を止めればいい!みたいな安易な考えの職人がしたコーキングによって、屋根がさらに悪化して修理不能になってしまった家を数多く見てきました。

コーキングは屋根全体を細かく見れる人のみが使用すべき建材です。

そして屋根のコーキングは、人を選ぶ建材であり職人を選ぶ建材ということなんです。

なぜなら、やり直しのきかない工事だからで責任も重く、その後の屋根の状態が大きく変わる可能性があるから。

kuro

必ず屋根工事でコーキングを使う場合は、メンテナンスや修理を完全に終わっってからコーキングの工事をする。

間違っても、「屋根の瓦がズレているからコーキングで止めましょう!』っといってズレたまま止めるような工事は、ご法度ですよ。

業者にコーキング工事を勧められたら、必ずちゃんと修理してからするか様子を見ましょう。

kuro

見積もり時や、説明されてる時でもメンテナンスの説明があるかどうか意識するのもありですね。

いきなりコーキング瓦全部にする!みたいな業者はお断りして問題ありません。

100パーセントだめ業者なので!!

コーキング工事は順序が1番大事なので、ぜひ覚えておいて下さいね。

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