屋根の葺き替え考えているんだけど、何も分からないし、業者ともやり取りも不安で、ちゃんと葺き替えできるのか不安だ...
このような悩みや心配を解決します。
屋根の葺き替えは、金額も高額になる事が多いので、そう簡単には決めかねてしまいますよね。
また、業者とのやり取りや、「騙されていないか?」など心配事もたくさんあります。
考えたらキリが無いですが、不安になって結局ズルズル先延ばし...なんてことにもなりかねます。
この記事では、屋根の葺き替えについて解説しています。
- どんな屋根にしたらいいのか?
- どんな業者に頼んだら良いのか?
- どのようなことに気をつければ良いのか?
など、屋根の葺き替えで失敗しないように、誰でも分かるように解説していきます。
【結論】屋根の葺き替えで失敗しないための大事なこと
屋根の葺き替えで失敗しない為の結論を最初に言っておくと
結論
- 屋根の葺き替えをする前に、事前に材料や工事の流れを調べて把握する(大体でいい)
- 屋根材は、その家の勾配対応している屋根材なら基本的に好みでいい。
- 施工する業者は、屋根の専門的な知識や資格をもっていて、どの屋根材でも施工できる業者なら間違いはない
で、失敗しない為には、特に1の自分で分かる範囲で調べることが非常に大事になってきます。
屋根の材料や工事について知る理由
業者は、話していて材料や工事の流れなどの話についていけると、依頼者に対して「知識がある!」や事前に調べてきている。と判断します。
実は意外かもですが業者は、依頼者がしっかり事前に調べてくれている方がよかったりします。
その理由は、細かい部分もしっかり提案しやすいと言う事です。
「ここにはこの材料の方がいい!」など、詳しい打ち合わせができて、金額もそこまで変わらずに内容の濃い工事内容になります。
瓦の葺き替えは、瓦以外にも細かいことを色々決めなければならない事があるんです。
よく言われるのが
「私、何も分からないから」
これ、1番ダメですよ!
何も知らないと、説明を聞いたり見積もりを見ても理解ができないから「使う必要もない材料使ったから高くなった」など思い込みトラブルになったりします。
要は、材料の名前と値段だけで高く感じてしまうんです。
もちろん、お金に余裕があれば問題はないのですが、大半は100万円単位を支払うのは簡単ではありません。
業者は、なるべく安く自分たちの都合がいいように施工したいものです。
分からないで済ませては、何をされているのか分からなくなるので、依頼主は値段に対して根拠なく反応してしまうのです。
必ずほったらかしにするのではなく、自分でも分かる範囲で調べて、疑問や質問をいっぱいしましょう。
ちゃんとした業者なのに揉める人は、圧倒的に何も調べてない人が多いよ!
勾配対応している屋根材なら好きな屋根材で大丈夫
屋根には、勾配というものがあります。
簡単な例を出すと滑り台と一緒で、勾配があれば水が流れますよね!
角度のキツい滑り台と角度の緩い滑り台の頂上からバケツで水を流したら想像しやすいと思います。
ポイント
角度のキツい方が水が早く流れ、角度の緩い方が水がゆっくり落ちる
ということが理解できると思います。
屋根材でも同じことが言えて、屋根材によって、この緩い勾配では強い雨に耐えれなくて溢れてしまい雨漏りの恐れがあると言うことです。
屋根材は、必ず家の勾配に対応している屋根材を選ばないといけません。
勾配が対応していたら、好みのデザインの屋根材でいいよ。
次に自分の家の勾配の知り方ですが、設計図などでも確認できます。
設計図も角度で記載してくれてたら、一般の人は分かりやすいんですが、主に尺貫法勾配で表しています。
2寸とか3寸5分みたいな呼び方です。
例えば設計図の屋根勾配が、3寸勾配となっていた場合、屋根材も3寸勾配可であれば問題ないという事です。
ただやっぱり3寸とか言われても想像もできないと思うので、表にして表すと
尺貫法勾配 | 分数尺配 | 角度 |
5分 | 0,5/10 | 2,8624 |
1寸 | 1,0/10 | 5,7106 |
1寸5分 | 1,5/10 | 8,5308 |
2寸 | 2,0/10 | 11,3099 |
2寸5分 | 2,5/10 | 14,0362 |
3寸 | 3,0/10 | 16,6992 |
3寸5分 | 3,5/10 | 19,2900 |
4寸 | 4,0/10 | 21,8014 |
4寸5分 | 4,5/10 | 24,2277 |
5寸 | 5,0/10 | 26,5650 |
5寸5分 | 5,5/10 | 28,8108 |
6寸 | 6.0/10 | 30,9638 |
6寸5分 | 6,5/10 | 33,0239 |
7寸 | 7,0/10 | 34,9920 |
7寸5分 | 7,5/10 | 36,8699 |
8寸 | 8,0/10 | 38,6598 |
8寸5分 | 8,5/10 | 40,3645 |
9寸 | 9,0/10 | 41,9872 |
となります。
3寸だと、約17度の勾配という事ですね。
このように自分の家の角度を真剣に調べれる人はいいですが、でも皆さん大体、このように思うと思います。
設計図なんか探すの面倒臭いし、大体の目安ってないの?
屋根の形状などによって一概には言えませんが、目安は一応あります。
- 一般住宅の勾配は、2寸5分〜5寸ぐらいまでが一般的
- 4寸勾配を超えると、ほぼどの屋根材でも施工可能
各メーカーによって施工可能幅は、正直ほんとにバラバラなので難しいです。
とはいえ2寸5分以上であればそれなりに扱える屋根材も多い印象ですし、4寸を超えると、基本的に何でも屋根材は選べると思ってもらって構いません。
施工業者は、扱える屋根材が多いほどいい
初めに言っておきますが、瓦とか金属しか扱えない職人を批判しているわけではないので、勘違いしないようにお願いします。
もちろん瓦や金属屋根を専門的にしている職人で優秀な人はたくさんいますし、自分の周りにもいます。
知り合いや紹介などで、いい業者や職人がいるなら、そちらで頼んでも大丈夫ですよ!
しかし、今日から屋根業者なった人だったり、そもそも技術も経験もない人が多いのも事実です。
見た目で怪しい業者か、分かることも稀にありますが、ほとんどは分からないと思います。
では何を基準にすれば失敗しない業者に出会えるのか?ですが、これは、あくまでkuroの経験上です。
とはいえ、長年の経験なので信頼性はあると思っています。
重要
- 扱える屋根材が多い業者の方が、経験を積んでいる職人が多い
- 雨漏り診断士や屋根診断士などの資格を持っている人は、職人歴が長い人が、ほとんどである
ということです。
扱える屋根材が多い業者というのは、実はかなりの経験がある職人がいる可能性が高いです。
そもそも瓦だけでも相当経験を積まないといけないのに、他の屋根材(特に銅板や金属屋根)も扱える職人というのは、なかなかいないのです。
次に雨漏り診断士などの資格を持っている職人は、職人歴が長い!ということですが、これには理由があります。
そもそも雨漏り診断士などの資格を取ってから職人になる人は,ほとんどいない
ということなのです。
実際に職人をしていた人が、資格を後から取りに行くのが一般的なので資格を持っている職人がいる業者ならば、ほとんど失敗はないと思ってもらって大丈夫です。
屋根の葺き替えで知っておくべきこと
屋根の葺き替えで、知っておきべきことを紹介しておきます。
葺き替える屋根材の種類
屋根材の紹介ですが、いろいろ種類があって細かい名前など全て説明することはできないので、代表的な屋根材の紹介だけいていきます。
屋根材の種類
- 瓦(釉薬瓦、セメント瓦、いぶし瓦)
- カラーベスト(コロニアルクァッド、グラッサ)
- 金属瓦(トタン屋根、ガルバニウム鋼板)
- アスファルトシングル
の4つがあります。
基本的に、この中から1つだけ除けば、どの屋根材で葺き替えてもらっても構いません。
その1つは、⒋のアスファルトシングルです。
理由としては、この中でダントツに安い屋根材であり、メンテナンスの期間が極端に短い屋根材だからです。
アスファルトシングル自体は歴史も古く、問題ない屋根材です。
アスファルトシングルは石粒が入っていて、割とすぐにその石粒がで剥がれてきてしまうので、塗装などのメンテナンスをすぐに必要とします。
あと、やはり耐久性でも他の屋根材よりは1段階下なので、あえて葺き替えで洗濯はしなくていいと思います。
どの屋根材の葺き替えが1番高い?
どの屋根の葺き替え値段が高いのか?ですが、これは扱う屋根材や、それに伴う木材やルーフィングの種類によって全然違ってきます。
大まかにいうと、高い順に
- 瓦
- 金属屋根
- カラーベスト
- アスファルトシングル
となります。
瓦は、葺き替え時は少し値段が高いけど、長期間もつから総合的に見たらオススメですよ!
各屋根の葺き替え値段については、別記事で公開するのでそちらをご覧ください。
屋根葺き替えの業者選びについて
失敗しない葺き替えを依頼する業者の見極め方ですが、これは最初にも話している内容と一致します。
- 扱える屋根材が多い業者の方が、経験を積んでいる職人が多い
- 雨漏り診断士や屋根診断士などの資格を持っている人は、職人歴が長い人が、ほとんどである
ということでした。
ここでは、もう少し詳しく説明していきますね。
それは、注意した方がいい業者についてです。
これは私自身が、長年お客様に聞いてきたことや、実際に見てきた経験をもとに紹介します。
- 以前施工した業者の悪口を、すごい言う
- 屋根に登ってもないのに、細かい見積もりを出してくる
- 何でもかんでもカバー工法にしようとする
一つずつ詳しく言っていきます。
1
まず業者の悪口を言いすぎる業者は、危険なので仕事を依頼するのは控えた方が無難です。
人としての部分ですが、実はかなり多いです。
単純に、以前の業者よりも自分の方が技術が上だ!と示すために、以前施工した業者を槍玉に上げる行為です。
この手の業者や職人は、仕事取るのに必死で基本余裕がないので、お客様の事なんか考えていません。
大体、畳み掛けて話してきます。(笑)
悪口ばっかり言う業者や職人は、技術も経験も大したことありません。
2
次に②の屋根に登ってもないのに、高い見積もり出してくる業者は、屋根業者でない可能性が高いので、控えた方が無難です。
ちゃんとした屋根業者であれば、まず屋根に登りたいはずなんです。
私自身も、まず屋根に登りたいです。葺き替えなら尚更ですね。
屋根の坪数など細かい数字を計算しないといけないので、登らず葺き替え見積もりは、ありえないです。
怪しすぎる...
3
何でもカバー工法を進める業者は、そもそも葺き替えできる技術がない可能性が高いので、控えた方が無難です。
カバー工法ですが、既存の屋根の上から新しい屋根材を施工することを言います。
もちろん、ちゃんとした工法なので問題はありません。
しかし、たまにカラーベストの上からカラーベストを葺き替え提案だったり、中には瓦の上から瓦の葺き替えを提案しくる業者がいます。
もー意味がわからない...(笑)
この場合、瓦の除去をできない業者の可能性もありますし、瓦職人でない可能性大です。
何でもかんでもカバー工法はできないので、ちゃんとしたカバー工法以外を進めてくる業者は、注意してください。
実際に屋根を葺き替える一連の流れ
ここでは、実際に葺き替えを検討しだしてから、施工完了までの流れを解説していきます。
まず、屋根の葺き替えを考え出したら
- 好みの屋根材や色などを事前に調べる。(わかる範囲)
- 工事する流れを大まかに知る
- 業者に連絡
- 説明など納得いかない部分があれば、他社で相見積もりをとる
- 値段面など納得すれば契約
- 施行開始
- 施行終了
の順番で進行していきます。
事前に調べる範囲は、ネットで軽く目を通す程度で大丈夫です。
大抵のちゃんとしている業者であれば、1〜7までスムーズに進んでいきます。
自分が屋根の葺き替えをするなら
僕自身が、葺き替えするなら!どの屋根材?
ということで、私自身が実際に葺き替えしていくとして、オススメの屋根材を紹介していきます。
また、その理由も紹介していきますね!
勾配の緩いのと、普通の2パターン紹介していきます。
- 勾配が無さすぎるなら、金属屋根
- それ以外なら、陶器瓦を選択。
屋根の勾配が緩いなら、選択肢は少ない
まず屋根の勾配が、2寸までの緩い勾配になると、対応している屋根材がほとんどありません。
ほとんど一択で、金属屋根になります。
金属屋根の中でも、縦葺きと横葺きがあり、縦葺きのみとなります。(2寸〜なら、横葺きも有り)
縦葺きは、縦に1枚が長い屋根材なので繋ぎが少なく雨漏りのリスクが少ないのが、特徴です。
2寸以下のオススメは、カナメのスタンディングロックがオススメですね。
施工もしやすく、落ち着いた色合いもあるので、よく提案しています。
ポイント
ですが正直勾配が緩くなりすぎると、デザインはどのメーカーでもほとんど変わらなくなるので、縦葺きできる屋根材ならどれでもいい感じはあります。
2寸5分以上だと、アイジー工業のスーパーガルテクトがオススメです。
長持ちして、デザインや色合いもオシャレな感じです。
またスーパーガルテクトは、コロニアルからのカバー工法も可能なので、なるべく安くオシャレにしたいのであればオススメです。
2寸5分以上なら、もう1つオスメがあって紹介しますね。
マルスギのイーグルエクサです。
これは陶器瓦で、瓦では珍しく2寸5分勾配の施工可能となります。
高級な感じや、屋根の長期メンテナンスを必要としない事もオススメ理由です。
普通の勾配のオススメ屋根材(4寸〜)
たくさんあるのですが、金属屋根ならやはり、アイジー工業のスーパーがガルテクトがオススメです。
やっぱり、見栄えがオシャレに見えるので自信を持って提案できますね。
あとは、瓦でしたらケイミューのルーガ(2寸5分〜施工できる)や、マルスギのイーグルエクサやソレイユなどがオススメです。
実際に葺き替えするなら
オススメの屋根材を紹介しましたが、kuroならどーする?というのを紹介します。
- 2寸以下なら、カナメのスタンディングロック
- 2寸以上なら、マルスギのイーグルエクサ
この2つがオススメです。
①は色合いや施工のしやすさなど考慮して、私なら2寸以下なら間違いなく使う材料です。
②は陶器瓦になりますが、2寸5分という低勾配に対応しているだけでなく、焼物なので塗装する必要もなく長期もつ屋根材です。
また、台風などの強風にもめっぽう強く、地震にも相当強いですよ!
物が飛んでくるなど、瓦が破損した場合も修理が非常に楽なのもポイントです。
このことから、私ならイーグルエクサで葺き替えします。
というか正直、イーグルエクサで葺き替えすればまず間違いはありません。
【まとめ】屋根の吹き替えについて
ここまで屋根の葺き替えについて、解説してきました。
最後に私自身の経験をもとに、まとめていくと
- 屋根の葺き替えは、まず自分がネットなどで予め分かる範囲で調べる
- 屋根材は、対応勾配なら好みの屋根材でいい
- 施工してもらう業者は、専門性があって扱える屋根材が多い業者であれば問題ない
- 私なら、カナメのスタンディングロックか、マルスギのイーグルエクサがオススメ
となります。
屋根の葺き替えは、高額になるので後悔しない為に業者任せにせず、自分でもできるだけ情報を集めましょう。
しっかりした業者に施工してもらい、屋根材に困ったら私のオススメを選んでくれたら、必ず納得のいく葺き替えになりますよ。