屋根の葺き替えお願いしたんだけど、野地板まだ大丈夫そうなので張り替えずにいきますね!って言われたけど張り替えた方がいいの?
このような疑問に答えます
屋根の葺き替え時、施工業者から必ず言われるのが野地板をどーするのか?
なのですが、野地板は屋根の中で非常に重要な部分で
放置してると普通に腐りますし
kuro自身、屋根の重みに耐えれなくなり屋根が落ちた家を修理した経験もあります
そんな大事な野地板ですが
普段は屋根材で見えないため、葺き替えする時が一つのタイミングである
と言えます
野地板をどーすればいいのか?分かりやすく説明していきますね
屋根の野地板てなに?
まず野地板の話をしていく前に結論から話しておきます
kuro的に今まで数多くの屋根の葺き替えをしてきましたが
結論
そこまで野地板の状態が悪くなかったとしても葺き替え時、野地板は交換することを強く勧める
ということで
このことを前提としてこれから説明していきます
まず野地板の説明だけ簡単に説明すると
垂木 (たるき) の上に野地として張る板
のことで、屋根材などを支える役目などがあります
スノコで分かりやすく説明すると
- 上の画像の白線の部分が野地板で、野地板を支えている横に伸びている木材が、垂木となります
スノコを大きくしたものが野地板と思ってもらって構いません
屋根の野地板を張り替える理由
野地板が屋根材の内側なのに何故腐るのか?
- 野地板は雨漏りによる水分や湿気で腐りやすい
そして、雨漏りの原因で主にルーフィングの貼り方に問題がある場合が多いです
具体的に言うと
雨漏りによってルーフィングが正しく貼れていない箇所から水が侵入して野地板を腐らす
ということです
雨漏りについては別記事で詳しく説明しているのでそちらをご覧ください
野地板が腐ると
- 屋根材の重みに耐えられなくなる
- 野地板意外にも垂木など他の木材にも影響がでる
- シロアリのリスクが増す
のようなことが起こり、この3つに共通することは家の耐久性に影響することで
できれば野地板が腐る前に交換するのがベストなのですが
とはいえ、野地板は普段は見えないし、目に見える基準みたいなものも無いので正直分かりにくいのが本音だと思います
ここで考えて欲しいのが
屋根を葺き替える時は30年以上経過していることが多い
そもそも30年も経過していれば、それなりに傷んでいる野地板もあるものです
もしそのまま、野地板を交換せずに葺き替え施行した場合
更に30年近く放置されることになり、60年間放置ということになります
これは流石に屋根が危険ですよね
野地板は屋根材の内側なので交換しようと思ったら、屋根材を撤去しないといけません
なので普通はかなり高額になるのですが
葺き替えなら屋根材を撤去するから、野地板をついでに交換しやすい理由になり、金額もついでに感覚でお願いすることができます
屋根の野地板の貼り方について
野地板の貼り方や注意すべき点などは
ポイント
- 腐った野地板や垂木の上から新しい屋根材を施工できない
- 野地板張り替えは基本、今ある野地板の上から新しいのを貼る
- 貼る材料は、合板か細長い厚さ9ミリほどの木材
となります
今の新築では、ほとんどが合板で施工されています
細長い木材を使うには最近ではあまりなくなってきました
しかし、耐久性では細い板の方が若干耐久がいいです
合板は、年数が経つとプレスされている板がペラペラと剥がれていくので
どっちかといえば、細い板の方が野地板としてはオススメです
ただ、合板自体も全然問題はないので
これでないとダメ!っと言うわけではありませんので
心配しなくて大丈夫です
野地板張り替え時はどれぐらい値段でできる?
野地板の張り替えは業者によって金額が全然違います
こう言われるとちょっと警戒してしまいますよね
とはいえ、警戒してしまって前に進めなくなってしまってもいけないので
一応の金額の目安を載せておきます
葺き替え時の野地板交換
- 屋根面積が約66㎡、坪約20坪の切妻の場合
- 合板2枚で大体1坪となる計算になる
- 合板2枚で1坪だと、20坪だと合板の数は約40枚となる
- 合板の価格は種類や厚さなどで違ってくるが、安いものだと大体1枚1500円前後
- 40枚だと6万円となる
- 施工費をプラスしても10万円前後ぐらいが一般的
となります
葺き替え時ですのでこれぐらいですが、屋根材がある状態での野地板交換はかなり高額になります
20坪でも100万以上はかかると思ってもらった方がいいです
理由は
- 屋根材を撤去してから野地板を張り替えてまた戻す作業になるからです
まとめ
kuro自身、野地板が腐って屋根材が落ちたりする家を数多く見てきましたが
そのほとんどが葺き替え時に野地板を交換していない家でした
野地板についてまとめると
- 野地板は葺き替え時は交換するべき
- 野地板は腐ると、垂木などの他の木材にも影響が出る
- 腐った野地板や垂木の上からは新しい屋根材を施行できない
- 野地板の張り替えは、既存の野地板の上から
- 野地板の交換はかなり高額になるが、葺き替え時なら、屋根材を除去しているから安値でできる
となります
葺き替え時に野地板を交換しなった場合
次の葺き替えまでおよそ60年ぐらいの期間、野地板がそのままの状態となります
葺き替え時は野地板交換はぜひ優先的に考えてみて下さい